実存的、本質的、自立信仰こそ、現代が求めているキリスト信仰ではないか


実存的、本質的、自立信仰こそ、現代が求めているキリスト信仰ではないか
 
本書の「監修者あとがき」(252,253頁9において、監修者・東條隆進先生が、この労作の重要性を指摘なさっています。とても有益です。特に最後の数行に、深い共鳴を覚えています。
「さてわれらが日本の国を顧みるに、長き徳川幕藩体制による封建社会を経て、1987年以降、近代社会を目指したが、いまだ個人の自立の上に立脚する市民社会は育っていない。それは日本のキリスト教会もあおなじである。実存的、本質的、自立信仰こそ、現代が求めているキリスト信仰ではないか。この指針を与えてくれる信仰の先輩として、日本の教会は、アナバプテストの伝統から学ぶべき点がおおくあると確信している」。
 クリスチャントゥデイに対して異端云々との言動に私が認識するのは、正に本書で指摘されている現実です。