『聖徒の交わり』『使徒信条』再考①
聖望キリスト教会・宇都宮キリスト集会合同修養会
日時 2012年9月16日(日)夜
場所 日光 オリーブの里
[1]序(1)このように第二回合同修養会、継続の恵みを感謝します。
昨年は十戒、今年は使徒信条。教会の歴史を通じて、十戒、使徒信条、そして主の祈りは、キリスト信仰の基盤として重んじられ教えられ学ばれて来ました。この三つの基盤を大切に、心と生活・生涯に刻み実を結ぶため、聖霊ご自身の助けを私たちも求めます。
(2)使徒信条の重要性と役割
生ける、三位一体なるお方の恵みを全体的に明示しています。
★生ける、三位一体なるお方と三位一体論の関係については、万代恒雄牧師が、「植物あっての植物学」(宮村武夫著作1、『愛の業としての説教』、229頁以下)と高校生だった私たちに指摘くださったことが、今も導きとなっています。
生ける、三位一体なるお方ご自身の恵みを全体的に告白する使徒信条に滲み出る生ける、三位一体なるお方。
「①我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
②我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。
主は聖霊によりてやどり、おとめマリヤより生まれ、
ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、
死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人の内よりよみがえり、
天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり。
かしこよりきたりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。
③我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、
からだのよみがえり、とこしえの命を信ず。アーメン」
①父なる神と、私たちの創造について。
②御子なる神と、私たちの救いにつて。
③聖霊なる神と、私たちの聖化について。
[2]Ⅰヨハネ1章7節、参照1章3,6節。「しかし、もし神が光の中におられるように、私たちも光の中を歩んでいるなら、私たちは互いに交わりを保ち、御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」
(1)基盤は、キリストとの結び・交わり。1章3節
「私たちの見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。」
聖徒の交わりは、私たちが作り上げるものではなく、主イエスにある神よりの一方的な恵みの賜物として与えられています。
この根源を決して忘れないように。
(2)キリストとの結びつきに根差して、聖徒同士の間にも交わり。
①主日礼拝を中心とした神礼拝において。
ローマ15章5,6節
「 どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。
それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。」
②キリストのからだである教会を建て上げていく中で。
エペソ4章16節
③それぞれの能力と必要に応じて、実際的、具体的に互いに助け合う。
ローマ12章15節
[3]聖霊ご自身が聖徒の交わりの原動力 聖徒の交わりは、聖徒の内に現に生きて働きたもう聖霊ご自身のみが創造し、支えておられる恵みの現実。まさに聖霊の交わり。
Ⅱコリント13章13節
「主イエス・キリストの恵み、
神の愛、
聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。」
主日礼拝の頂点、同時に週日の生活の源泉。
[4]集中と展開
(1)集中
地域教会の日常生活の中で、平凡に見える小事を大切に、神の御手から感謝して受ける。ここにこそ聖徒の交わりの現実があります。
(2)展開
主が備えてくださる機会に応じて、聖徒の交わりは波紋のように広がる。
聖なる公同の教会と聖徒の交わりの両面を共に大切に。
聖なる公同の教会についての理解や宣言がが単に制度や組織のみに限られるのでなく、つねに聖徒の交わりの生き生きとした実態を持つ。
同時に聖徒の交わりが単なる人間的集いではなく、つねに聖なる公同の教会として、キリストご自身との結びの根源を基盤。
★聖なる公同の教会における、地上の戦闘の教会と天上の勝利の教会の根面性に見る教会の豊かさ。
当日9月16日(日)宇都宮キリスト集会召天者記念礼拝においての宣教
ヘブル11章39−12章2節
『地上の戦闘の教会と天上の勝利の教会との交わり』
交わりのために、記憶さらに記録を聖霊ご自身が用いられる事実の確認と宇都宮キリスト集会としての応答。