『死者の中からのキリストの復活−その恵みの深さと広さ−』
『死者の中からのキリストの復活−その恵みの深さと広さ−』
Ⅱテモテ2章8−13節
[1]序
(1)主イエスの復活とパウロの生涯、使徒の働き9章1−9節。
ロ−マ1章1−4節、ローマ人への手紙全体の基盤。
(2)ダマスコ途上で、復活のイエスとの出会い・事実。
パウロの自覚は、自分は「使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです」(Ⅰコリント15章9節)。
そのような自分に対する圧倒的な神の恵み。それこそ、復活の主イエスとの出会いであり、福音の宣教のための召し出し。ガラテヤ1章11−17節。応答するパウロの生活・生涯。
「ところが、神の恵みによって、私はいもの私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」(Ⅰコリント15章10節)。
①このような主イエスの復活の恵みの現実の中から、ローマ人への手紙は書かれたのです。ですから、手紙のはじめに、主イエスの復活の事実がすべの基盤であると明示。
「聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、
大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリスト」(4節)
②復活の恵みと祈り
8章14−17節 A 聖霊ご自身と祈り
8章18−25節 B 祈りと被造物全体
8章26―27節 A 聖霊ご自身と祈り
[2]Ⅱテモテ2章8−13節に見る、
死者の中からのキリストの復活−その恵みの深さ
エペソ6章18節、「どんなときにも御霊によって祈りなさい」、命令。
(1) 8章26,27節、御霊の助け、執り成し、約束
聖書における命令と約束。命令と切り離せない、約束が与えられている。
恵み・約束を無駄にしない、Ⅰコリント15章10節,Ⅱコリント6章1節。
(2) 聖霊ご自身と祈り、8章14−17節。
その中心は、「子」としての恵みの立場。
①14節、「神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです。」
②15節後半、「子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます。」
③16節、「私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます」
[3]Ⅰコリント15章に見る、
死者の中からのキリストの復活−その恵みの広さ−
(1)沖縄にあって日本、日本にあって世界、地球にあって宇宙。
(2)「被造物」、万物―タ・パンター
創世記1章1節、「初めに、神が天と地を創造した。」
黙示録21章1節、「また私は、新しい天と新しい地とを見た。以前の天と、以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。」
主の祈り:祈りの基盤、「みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ」
被造物への深い洞察
①19節、「被造物も、切実な思いで神の子どもたちの現われを待ち望んでいるのです。」
②20節、「被造物が虚無に服したのが自分の意志ではなく、服従させた方によるのであって、望があるからです。」
③21節、「被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。」
④22節、「私たちは、被造物全体が今にいたるまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。」
★23節、私たち自身も「そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。」
〔4〕集中と展開
(1)集中
いつも落ち着き、初めは小さく計画は大きく、主の業を継続する生活・生涯。
Ⅰコリント15章58節
(2)展開①からだが購われることと新天新地、切り離せない。
②新約聖書終末論の中心三点、すでに、いまだ、やがてかならず
③8章25節 生活・生涯の基調 「忍耐と希望」