喜びカタツムリの便り11号

喜びカタツムリの便り
《千葉県市川より》NO.0011 2012年6月9日(土)

ゴルゴダ
  担われ進む カタツムリ
イザヤ書46章3.4節
わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。
胎内にいる時からになわれて おり、
生まれる前から運ばれた者よ。
あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。
あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う 。
わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。
わたしは背負って、救い出そう。

ゴルゴダ
  担いて歩む カタツムリ
マタイ11章28.30節
すべて、疲れた人、重荷を負っている人 は、わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。
わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って 、
わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。
わたしのくびきは負いやすく、
わたしの荷は軽いからです。

[Ⅰ]序 
 千葉市川での生活が2年目に入った今、残された地上での限られた時間において、驚くべき恵みに対する応答を、制約の現実においてどのようになしていくべきか今後の歩みについて改めて思い巡らしています。
 その営みの中で、日本センド派遣会総主事としての役割と沖縄との絆の二つの焦点が明確に浮かび上がる経験をしました。5月29日(火)−31日(木)に開かれた、日本福音キリスト教会連合全国総会で、日本センド派遣会の3分間アッピールをする機会を与えられたのです。日本センド派遣会理事・青梅キリスト教会林牧師の労により開かれた道です。
 まさに集中と展開の時でした。

[2] 日本センド派遣会総主事としての役割
(1)アッピールの背景
 センド国際宣教団(そのもとで日本センド派遣会)と私の関係は、1958年秋、極東福音十字軍(後のセンド宣教団)に属する二人の婦人宣教師の寄居開拓伝道への協力から始まり、今日に至るまで密接な交わりを続けています。
 日本福音キリスト教会連合との関係も、元をただせば1958年からです。
寄居の教会の牧師として日本新約教団の設立に参与。キリストのからだとしての教会はいかにあるべきかの課題を中心に、日本新約教団から日本福音キリスト教会連合へと、私自身としては一貫した歩みを継続してきたつもりです。
 2006年、思いもよらぬ経過から首里福音教会を退き、規約上連動して日本福音キリスト教会連合から牧師としては離れた後も、センド国際宣教団の宣教師の立場で日本センド派遣会総主事として、間接的でも関係は継続していると理解していました。
 それですから、1958年19歳の日本クリスチャン・カッレジ1年生時から続く生涯の歩みを背景としたアッピールなのです。

(2)3分間でなにを語ったか
①ヘブル13章7,8節
 「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。」(13章8節)と正しいことを語りながら、「神のみことばをあなたがたに話した指導者たちのことを、思い出し」も、「彼らの生活の結末をよく見」(13章7節)もしない足元の歴史を無視する「えせ」との戦いが初代教会においてもなされていたと。

②『JECAフォーラム』に見る、日本福音キリスト教会連合の希望
 浜田山キリスト教会の紹介、「当教会の歴史は同盟聖書学院の学院教会に遡り、1963年9月の献堂式をもって教会設立としている」に感動。「・・・している」以前の足元の歴史を正直に・あることをないことにせずに記述。奥田健一牧師に心から敬意を払いますと。

③『JECAフォーラム』に見る、日本福音キリスト教会連合への気がかり
 東京キリスト学園の紹介なし。あるものをないかのごとく。
「聖書神学舎は、1958年に舟喜順一師、羽鳥明師らの祈りの中で開校」における、「ら」の奇妙な用い方。宮村の指摘、「聖書神学舎の三人の設立者の一人である自分(ドナルド.E.ホーク先生)は、今や全く発言する機会を与えられていない」とある中で(『愛の業としての説教』71頁)と。

(3)何をアッピールしたか
①日本センド派遣会総主事宮村を宣教に招いて頂きたい

②宮村武夫著作集をお読みください

③ブログ・喜びカタツムリの歩みをご覧ください
http://d.hatena.ne.jp/kimiyom/

★場違いな発言との反発を承知の上で、残された生涯の歩みの中で記憶と記録を公開しながら、あることをないかのように、ないことをあるかのようにしない戦いを一歩でも。

[3]沖縄との絆
 
 アッピールタイムに、沖縄の星の子キリスト福音教会の土地会堂購入のため献金について、小河敬太牧師から話がありました。
 事前に配布されていた「お願い」の文章には、以下の項目が含まれています。
①小河敬太牧師の挨拶
②星の子教会が関わっている子供達
③ヤンキ−の子供達
④・・・
⑤牧師家族のプライバシ−
学童保育で地域に根差した伝道

 この2月の沖縄宣教の際、星の子キリスト福音教会訪問の報告を、以下のようにお伝えいたしました。

「2月18日(土)日本福音キリスト教会連合星の子キリスト福音教会小中学生集会宣教。
 若さに満ち溢れている小河敬太牧師は、実に心開かれた態度で小中学生と接しておられます。その結果、牧師舘と共用である古い民家の会堂には、我が家にいるよりリラックスしているのではと思わす態度で集う10数名の小中学生が所狭しと。
ルカ19章1−8節、6節「ザアカイは、急いで降りて来て、そして大喜びでイエスを迎えた。」に焦点を絞り宣教。教会の今までの苦悩の歩みを熟知する者としては感謝、感謝。」

「教会の今までの苦悩の歩みを熟知する者としては感謝、感謝。」と書きました。
私は、星の子キリスト福音教会の今までの苦悩の歩みを世界で一番目でなくとも二番目には熟知していると、今も、中心より、そうです心の底より確信しています。
 ですから、今回の献金のお願いの趣旨が理解され実を結ぶように心を定めて祈るのです。

 さらに、土地会堂購入のため献金に心を注ぐ、もう一つの理由があります。
首里福音教会会堂建設の恵みと現時点でのそれへの感謝の応答です。
 1986年4月に私たち家族が沖縄へ移住後1年余、首里福音教会の長年の祈りと備えの結実として、1987年6月21日新会堂献堂式を迎えることが出来ました。私たちの沖縄移住に戸惑いを感じたり、神学教育を中心とする関東での働きを継続すべきと沖縄行きに強く反対した方々を含め諸所各所のキリスト者・教会の祈りと献金の美しい合流の実りでもありました。
 当時月1回連載していた、クリスチャン新聞のコラム「季節の窓」7月19日号に、50年のベット生活を続けておられた青梅キリスト教会の小沢姉への手紙を紹介(「献堂式に思う教会の身体性」)しました。以下、その一部です。

「・・・Y姉。この度の会堂・牧師舘・学生センタ−の建設に当たって、キリストの教会にとって、会堂が本来いかなる意味を持つのかと私なりに考える機会を与えられました。
 教会学校の礼拝の時間に、『牧師は何をする人』との質問に、何を思ったのか、『お家を建てる人』と四歳半になる末っ子の新が答えたのです。とてもショックでした。
 内面的な教会形成ではなく、目に見える外面的な建物に気を奪われている自分の姿を見せ付けられる思いでした。新の意図を聞くことは出来ないのですが。
 開拓伝道開始以来三十年近い年月、祈り続けられてきた会堂。学生伝道のためにささやかなりともと一つの場所をとの教会の祈り。しかしこうした志を抱きつつも、何時しか本末を転倒する動きがなかったか。そうしたことを考え始めると次々と会堂建設について否定的な思いが心に襲ってくるのでした。
 こうした中で、一つの大きな支えとなったのは、無教会の立場に立たれるT(高橋三郎)先生の言葉でした。農業高校の演習林購入計画をめぐって、地上での財産を持つことについての率直な疑問に答えて、『それはキリストの教会の身体性の課題である』との意味の答えを即座になされたのでした。
 首里福音教会が、1985年10月、会堂・学生センターについてのアッピールの手紙を出した際、最も速く応答して下さったのは、多忙なT先生でした。その後も繰り返し励ましを頂きました。様々な現実の中で、キリストの教会の身体性の課題として、会堂建設を位置づけて行くべきことを深く教えられています。
 『あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。
あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現しなさい。』(Ⅰコリント6:19,20)・・・」

 会堂・学生センターについての驚くべき恵みと諸方からの援助を覚えれば、首里福音教会は、歴史的にも一番近い関係にある星の子キリスト福音教会の土地会堂購入のため献金に率先して心を注ぐのが当然です。
 しかし私が沖縄に紹介してしまった人物のために今なお続く悲しい現状では、その方向に行きません。制約の中ですが、愛する首里福音教会が本来なすべくしてなせないことを、及ばずながら少しでもと。私の小さな思いです。

[4]2012年7月−9月、10月−2013年3月、喜びカタツムリの宣教計画
(A)6月−9月の期間、三つの特別な時と場所の集中的な宣教の機会に備えて行きます。
(1)松原湖バイブルキャンプ
8月13日(月)−16日(木)
主題聖句 ヨハネ3章16節
ヨハネ3:1−15のニコデモと主イエスの対話の記述の仕方に注意し、16節との関係を
思い巡らしたいのです。3:16は、誰が誰に語ったことばか。
 さらに3:6,8に見る「御霊」について、14−16章の光りを通して。

(2)石川福音教会主催 夏の修養会
8月20日(月)−22日(水)
  熊本・人吉市ともしび聖書キャンプ場
  主題聖句 ヘブル12章2節
  主題   『聖書を貫く二本の柱』
      集会①「はじめに神」
      集会②「しかし神は」 
★この1年、『聖書を貫く二本の柱』の主題で宣教を幾つかの教会でして来ました。
熊本では時間的余裕があるので、
①創造者を信ずる創造の信仰と
②主イエスにある救済の信仰の二本の柱それぞれについて豊かな内容を確認。私たちの生活・生涯での二本の柱の確立を目差したいのです。

(3)宇都宮キリスト集会・聖望キリスト教会合同修養会
  9月16日(日}−17日(月)
  日光オリ−ブの里
  主題  『使徒信条』再考
 集会①「聖徒の交わり」
 集会②「からだのよみがえり」
使徒信条の重要性をキリスト信仰の歩みを重ねる中でますます確信しています。その全体像を視野に入れながら、
教会の豊かさとからだ・私に基づく救いの徹底を二つの側面から、普段親しんでいる使徒信条を再考したいのです。

(B)今年度後半10月−2013年3月の期間、主日礼拝を中心にした宣教の機会、特に2回以上連続の集中的有機的な聖書の学び・宣教の機会が備えられるようにお祈り、また可能性があれば連絡して頂ければ、うれしいです。
①10月
10月7日(日) 未定
10月14日(日) 日本同盟教団小平聖書教会特別伝道集会宣教担当
10月21日(日) 未定
10月27日(土)午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
10月28日(日)  聖望キリスト教主日礼拝宣教担当、午後聖書味読・身読会宣教担当

②11月
11月4日(日) 無教会全国大会 沖縄大会参加検討中
11月11日(日) 日本キリスト教団 清瀬旭が丘教会主日礼拝宣教担当
11月17日(土)午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
11月18日(日) センド国宣教団 東所沢めぐみ教会主日礼拝宣教担当
11月19日(月) 午後2時 日本センド派遣会理事会 東所沢 センドセンタ−
11月24日(土)  日本同盟教団土浦めぐみ教会カップルズランチ宣教担当
11月25日(日)  聖望キリスト教主日礼拝、午後聖書味読・身読会宣教担当

③12月
12月2日(日) 未定
12月9日(日) 未定
12月16日(日) 未定
12月22日(土) 午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
12月23日(日)  聖望キリスト教主日礼拝宣教担当、午後聖書味読・身読会宣教担当
12月30日(日) 未定

④1月
1月6日(日)未定
1月13日(日)未定
1月17日(木)東京キリスト教学園卒業生交流委員会 拙宅
1月20日(日)未定
1月26日(土)午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
1月27日(日)聖望キリスト教主日礼拝宣教担当、午後聖書味読・身読会

⑤2月
 1月29日(火)−2月21日(木)沖縄訪問・宣教
 2月3日(日)未定
 2月10日(日)未定
2月17日(日)未定
2月23日(土)午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
2月24日(日)聖望キリスト教主日礼拝宣教担当、午後聖書味読・身読会宣教担当

⑥3月
3月3日(日)未定
3月10日(日)未定
3月17日(日)未定
3月23日(土)午後2時 市川うちな−んちゅの部屋祈祷会
3月24日(日)聖望キリスト教主日礼拝宣教担当、午後聖書味読・身読会宣教担当
3月31日(日)未定

連絡方法
★住  所:〒272 -0034 千葉県市川市市川3 -37 -11A
★携帯番号:090 -3323 -2206
★電話・ファックス 047 -374 -3225
★ブログ・アドレス:http://d.hatena.ne.jp/kimiyom/
★振替口座番号 00240‐0‐82660

宮村武夫
1939年東京深川生まれ
高校生時代 キリスト信仰へ導かれる
現在 日本センド派遣会総主事、聖望キリスト教会宣教牧師、宇都宮キリスト集会牧師、名護チャペル協力宣教師