『礼拝の生活』再考、その14

1970年9月6日発行
「礼拝の生活」第13号

(巻頭言)「夏から秋へ」 

「季節の移り変わりは、私たちの生活全般に、微妙な影響を与えます。
同様に、キリストの生ける体である教会も、季節の移り変わりを敏感に感じながら、歩みを続け成長していきます。
 
夏。それは、教会が、横への広がりを体験した季節です。各種のキャンプに続き、聖会で頂点に達し夏期学校にまで発展した歩みの中で、青梅キリスト教会が新約教団の一分として、キリストの聖なる公同の教会に連なるものである事実を、私たちは強く教えられて来ました。このように夏の期間中、青梅キリスト教会が、青梅という地域に根差す共に地域を越えた存在である事実を、私たちは学んできたのです。
 
秋。教会が青梅に存在する事実を真剣に考え、その事実にたち生きる季節です。
秋の課題は、教会の深まりと表現したいのです。教会の一分である各自が、教会全体との生きた関係の中で、一歩一歩確実な歩みをなす季節です。
具体的には、定期集会の充実や、いくつかの新しい試みの形を取るでしょう。
しかし現れてくる形に、必要以上に捕われなくてもよいのです。大切な点は、夏に与えられた教会の横の広がりの視野が、青梅の地域社会に根ざしてどのように深められていくかです。はっきりしている点は、この課題は、平凡な戦いを通して実現されていく事実です。
 夏から秋へ、季節の深まりと共に、教会の歩みも深められますように。

★青梅キリスト教会の一員としての歩みを通して、教会が地域に根差す事実を30代の日々全生活的に心に刻まれた恵みを感謝します。
同時に小さな日本新約教団との生きた関係を直視し続けることを通して、地域を越える教会の現実を手がかりに聖なる公同の教会についても全生活的に経験できました。沖縄での営みのため、主の備えであったと理解し、感謝します。