へブル10:15〜18「聖霊ご自身も私たちも」宮村武夫師

へブル10:15〜18「聖霊ご自身も私たちも」宮村武夫師

 

  私の小さなキリスト信仰の歩みにおいて、二本の柱があります、

徹底した聖霊信仰と徹底した聖書信仰です。

 今回、聖書と聖霊ご自身の深い関係についてヘブル人への手紙の著者が記述している10:15−18に意を注ぎたいのです。

 

  1. 大切なエレミヤ31:33−34の引用の場合

  ヘブル10:16,17において、エレミヤ31:33,34を著者は引用しています。その際、「聖霊も私たちに」(15)と、エレミヤの言葉であることを熟知しているはずの著者が、聖霊ご自身を語り手であるとしている事実をしっかり受け止めたいのです。

 

  1. ヘブル10:5以下

 ここでは、詩編40:6−8を引用し、それを主イエスの言葉と受け止めています。

「ですから、キリストは、この世界に来て、こう言われたのです。」(10:5)

 

次に、1:5です。ここでは詩編2:7を引用し、それを父なる神の言葉として明示います。

「神は、かってどの御使いに向かって、こう言われたでしょう。」(1:5)。

 

  1. 集中と展開

 確かに、1章1節に明示されている歴史的事実を著者は熟知しています。

それと同時に、聖書を父、御子、御霊なる三位一体(その用語を用いなくとも)の神の御言葉としてしっかり受け止め、指示しています。

 以上に見る確認は、聖書は真の語り手である三位一体なる神が今ここで語りかけたもう愛の手紙であると理解する大きな助けとなります。