詩篇119篇の味わい その12詩篇119篇153-160節

詩篇119篇の味わい その12
詩篇119篇153-160節

153節
 「顧みください 悩み・私の
そして・助け出してください・私を
なぜなら みおしえ・あなたの しません 私は忘れる」
(私は忘れません)

3行目の「私は忘れません」、新共同訳では、「決して忘れることはありません」と、強調を表現。
「忘れません」と否定を用いるのは、忘れる可能性があることを認め、それに打ち勝って、忘れないと。「憶える」よりも強調している。

154節
「取り上げ 言い分・私の そして贖ってください・私を
したがって・ことば・あなたの 生かしてください・わたしを」

1行目の「私の言い分を取り上げ」の代わりに、新共同訳、「私に代わって争って」、フランシスコ会訳、「わたしの訴えを弁護し」。
2行目の「生かしてください」の代わりに、「命を得させてください」(フランシスコ会訳)。

◆贖いと生きる、贖いは、生かすため。真に生きるため、贖いが必要。

155節
「遠くかけ離れています から・悪者たち 救いは
なぜなら おきて・あなたの しない 求める」
(求めないからです)

1行目の「悪者たち」を新共同訳では、「神に逆らう者」。
2行目の「求める」→「尋ね求めない」(新共同訳)。

156節
「あわれみ・あなたの 大きい 主よ。
したがい・決めておられること・あなたの 生かしてください・私を」

1行目、「大きい」→「豊かです」(新共同訳)。
2行目、「決められたこと」→「裁き」(新共同訳)。「裁き」は、否定的に受け取られがち。主なる神の裁きが公正である事実、私たちの望みの源。

157節
「多い 迫害する者・私を そして・敵・私の
 から・さとし・あなたの しない 私は離れる」 (私は離れない)」

1行目の「敵」→「苦しめる者」(新共同訳)。「私を迫害する者と私の敵」→ 「わたしを追いまわす敵」(フランシスコ会訳)。

158節
「私は見る 裏切り者 そして忌みきらいました。
なぜなら みことば・あなたの しない 彼らは聞く・守る」

1行目、新共同訳では、「欺く者を見れば忌むべきものと思います」。

159節
「ご覧ください どんなに 戒め・あなたの 私は愛している
主よ したがい・恵み・あなたの 生かしてください・私を」

◆154節、「みことばにしたがって、私を生かしてください」」
156節、「あなたが決めておられるように、私を生かしてください。
159節 「あなたの恵みにしたがって、私を生かしてください」 」

160節
「すべて みことば・あなたの まこと
とこしえに至ります すべて さばき 義の・あなたの」」
(あなたの義のさばき)
新共同訳は、「御言葉の頭からまことです」。
フランシシコ会訳、「みことばは終始」。