畏友樋野順天堂大学医学部教授の第247回「がん哲学学校」報告

畏友樋野順天堂大学医学部教授の第247回「がん哲学学校」報告

恵みの報告への応答として、
「頌主
ホームグランド順天堂での応答の深さに特に感謝。
私も、4月から、編集会議を中心に、さらに底に徹した歩みです。
ジャーナリスとしての内村鑑三を覚えます。
忍耐と希望(ローマ8:25)
宮村武夫・君代」

★恵みの報告
「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野

第247回「がん哲学学校」
『21世紀の真の国際人を考える会』発足の夢 〜すべての始まりは「人材」〜

順天堂大学医学部 大学院 博士課程の「授業科目:Basic Course /
授業タイトル:がん学(Basic)」を行った。教室は、180名を超える聴講者であった。「自分をみつめ直す、学ぶ時間となりました。」、「研究者として臨床家として、ひいては 人として大切な 心得を教えていただいた
素晴らしい授業でした。」、「『病気は人生の夏休み』、人は最後に「死ぬ」という大切な仕事が残っている。
今日の診療で患者さんに伝えたいです。」、「がん から 哲学を考えさせられる 新鮮な講義でした。深いです。」の意見が寄せられた。

続いて、順天堂大学医学部 大学院 修士課程の「授業科目:がんと遺伝子 / 授業タイトル:がんの定義、自然史と介入」の授業を行った。
「癌に対して 知らない事や、かん違いしている ことが多くあり、とても充実した授業であった。」、「樋野先生の知識の深さに感銘を受けました。」、「目からうろこの話で 面白かった。」と、温かい、励ましのコメントが送られてきた。

衆議院議員会館で、衆議院議員と面談する機会が与えられた。『21世紀の真の国際人を考える会』 発足に向けての夢を語った。「目的は高い理想に置き、それに到達する道は 臨機応変に取るべし」・「最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである」(新渡戸稲造)の教訓が今に生きる。『21世紀の真の国際人を考える会』発足の時代的意義は、ここにあろう。
新渡戸稲造国際連盟事務次長時代に、「知的協力委員会」を構成し 知的対話を行った。そのメンバー中には、当時の最高の頭脳を代表する
アインシュタインキュリー夫人もいたことは特記すべきことである。『行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」、「世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る」』であろう。

毎日新聞本社で『がん哲学外来10周年』の取材を受けた。この10年間の歩みが、走馬燈のように甦る。すべての始まりは「人材」である。順天堂精神医学研究所(順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院に於いて)で講演『がんと ともに生きる いき方』をする機会が与えられた。集会ホールは、満席であった。2008年順天堂大学の本院で『がん哲学外来』を始めた経緯を語った。