Shame on you. 恥を知れ!

Shame on you. 恥を知れ!

かなり前のこと。ニュース番組の一瞬の場面で、
巨漢が、すくっと立ったまま、相手に対して力強く指差し、Shame on you!と一声。
実に効果的なせりふと溜飲がさがり、拍手、拍手。

しかし今再考すると、他の一面が見えてきます。
Shame on you. 恥を知れ!とことばを浴びせられた相手は、
もともと恥とは何か知らなかったのではないか。
効果的、致命的なつぶても、
「You have no shame 君は、まったくの恥知らず」
の相手には、「蛙の面に小便」だったのではないか。

 毎朝讃美する、笹尾先生作詞の讃美歌。
 ピラトの庭の   主をおもいなば
 はじもなわめも  などかこつべき
 いいわけせずに  きみにしたがわん

 笹尾先生が津藩士の末として、Shame on you. 恥を知れ!
の重みを心底身につけていたから、
「はじもなわめも  などかこつべき」が、
生きた信仰の告白であり得た。
恥じの重みをはじめから知らない者にとっては、
おなじことばで讃美しても、
所詮「馬の耳に念仏」、そんなことにならないように。

あのローマ1章16節、
「私は福音を恥とは思いません。
福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、
信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」

 パウロは徹底的に「恥」の重みを知り抜いている、
そのような人間として捨て身で、福音宣教の一事については、
「私は福音を恥とは思いません。」と言い切り、
生き切り、死に切ったとの主旨の、
庄内武士の末裔の講解、ああ。