アラスカと私 その7 2011年5月、沖縄を離れる直前、敬愛する那須勝信・千鶴子ご夫妻へのメール

アラスカと私 その7
2011年5月、沖縄を離れる直前、敬愛する那須勝信・千鶴子ご夫妻へのメール

★組織としての日本新約教団は、今や存在しません。
しかし、石川福音教会の重元先生が言われるように、私は、今も日本新約教団時代と全く変わらず、まさに日本新約教団を生きているのでしょう。
 日本新約教団時代、同僚牧師同士の絆で結ばれた那須勝信・千鶴子ご夫妻との主にある交わりは、ご夫妻の息子・ICUの敬ご夫妻へと世代を越え、アラスカへの思いと地域を越え波紋の広がりです、感謝。

★2011年3月10日
那須勝信・千鶴子ご夫妻
頌主
主の祝福のうちにお過ごしのことを覚え、御名を賛美いたします。
取り成しの祈り、心より感謝します。

お知らせしていますように、1986年4月来沖以来25年の沖縄での生活の後、私ども千葉市川に移住することになりました。5月24日の沖縄からの旅たちの日を中心に、大切な日程が決まりつつあります。そうした備えの日々の中で、恵送頂きました伊予柑、小さくない支えとなっています。大きな伊予柑をまず半分だけ食べ、それなりの癒しを受けます。

しかしそこでぐっとブレーキをかけます。それなりに難しい事柄をなし終えたら、ご褒美に残りの半分を「どうぞ」なのです。

 そうです。初めからぜんぜん少しも食べないのではないのです。そうであれば、励みが体の中に溢れてきません。半分食べて味を覚え、「さらに」の内的求めが生じます。
そこで、ブレーキがまさに生きてきます。
残りをすぐに食べない。食べられない。この欠乏が、残りの半分、そうです、いまだ現実ではない、しかし必ず現実となる残りの半分の美味・文字通り希望を目指しての忍耐の原動力になるのです。

初めからぜんぜん少しも食べないのではない。同時にいっぺんに全部食べるのでもない。
半分は、すでに味わった確かな恵みの経験。しかし伊予柑一個全部を食べきる喜びは、「いまだ」、しかし「やがて必ず」の希望です。この希望は、食べない。食べられないとの欠乏・ブレーキと一体です。
那須ご夫妻の伊予柑一つ一つは、聖書の終末論をからだぜんたいで味わうため豊かに用いられています。
 
 君代といえば、こんなややこしい理屈や言い回しに一切こだわらず、伊予柑を、そうです、那須ご夫妻の愛を深く受け止めています。
 あれも道、これも道。二つながらにして一つの道です。
本当に伊予柑ありがとうございました!

引越しを前に整理を進めている中で、同封の手紙と葉書がまた見つかりました。
敬先生のことを思うと、いつも心に迫る人物がいます。
アラスカ中央宣団の創立者ヴィンセト・ジョイ宣教師です。
私の蔵書のほとんどは、いくつかの神学校の図書館また幾人かの個人に引き取って頂きました。手元に残しておいた一冊、ジョイ先生の手紙を中心とする書物、敬先生に委ねたいのです。
 三十代のジョイ先生が大型の聖書の扉に、キリスト信仰に導かれてから1年後、16歳の高校生として告白した、
「私の救い主、私の王との個人的な契約」。アラスカに一緒に行った佐々木先生が写真に取ってくださいました。これも若い人々と親しく接しておられる敬先生の手元において頂ければ、嬉しいです。
極東十字軍は、アラスカ中央宣団と合同することにより現在のセンドに新たに生まれ変わったというのが、私の理解です。

去った3月6日、名護チャペルの協力宣教師としての立場決定覚書交換、沖縄を離れても沖縄との絆を与えられ、感謝です。
名護・やんばる・北部を視点に沖縄全体を視野に、1986年からの一貫性と共に、2011年からの進展。新しい展開と理解しています。

3月13日(日) 沖縄聖書神学校卒業式
 5月24日の旅たちを前に出席、感謝。別紙『沖縄聖書神学校と私』希望でしたら、連絡を。

3月24日(木)10時〜14時半、石川福音教会 2011年半日修養会 『神様・私・隣人』
場所 かんな祈りの家(宜野座村漢那タラソ入り口すぐ横)
午前 『ザアカイの記事に見る神様・私・隣人』、ルカ19章1〜10節
午後 『モーセ十戒に見る神様・私・隣人』、出エジプト記20章1〜17節
この数年特に、石川福音教会の兄姉とみことばの交わりを重ね深めてきました。
この時点で聖書の集中的組織的味読を敬愛する方々と共に、大きな恵みです。

3月27日(日) 那覇バプテスト教会主日礼拝宣教
『徹底した聖書信仰・徹底した聖霊信仰』、ヨハネ14:12〜17
2006年4月以来、客員として私共二人主日礼拝の出席させて頂いてきました。
特に2010年4月2日に、脳梗塞のための3箇月の入院から退院、さっそく4月4日には、那覇バプテスト教会イースター礼拝に出席、小さな小さな復活の証しとして、国吉牧師をはじめ皆様に喜んで頂きました。その主日礼拝の場で、1年後に宣教、一方的な主の恵み。

著作7『存在の喜び』が近く刊行されます。感謝です。
 
忍耐と希望(ローマ8章25節)
  宮村武夫・君代
「蒔く人に種と食べるパンを備えてくださる方は、
あなたがたにも蒔く種を備え、それをふやし、
あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。」(Ⅱコリント章10節)