民数記味読・身読の手引き その35 民数記35章

民数記味読・身読の手引き その35 民数記35章

民数記35章
(1)1-8節、レビ人に与えられた町々。レビ人は、相続地を持つことができない(18章20節)。そこで牧草地のある48の町をイスラエルの所有地からレビ人のために。
①1-3節、参照33章50節。

②4、5節、町々の放牧地の面積。

③6、7節、48の放牧地の内、6つは、「のごれの町」

④8節、参照ヨシャア20章7、8節、「のがれの町」が定められた後、ヨシャア21章で、逃れの町を含む48の牧草地がレビ人に与えられる。

(2)9-15節、逃れの町に関する規定。
①目的、あやまって人を打ち殺した人を復讐者から守るため。

②配置、ヨルダンの東側に3つ、西側に3つ。あやまって人を打ち殺してしまった人が逃げ込めるためには、のがれの町の配置は大切。

(3)16-34節、殺人者に関する規定
①16-21節、故意の殺人と判断される実例。

②22-24節、あやまって打ち殺したと判断される実例。
「敵意のない」(22節)

 悪意なし」(22節)

 「気がつかずに」(23節)、これらの場合は、裁判を受ける権利(24節)。

③25ー28節、のがれの町に逃れた後で。大祭司の死が大きな意味を持つ。

④29-33節、さらに逃れの町について、幾つかのことごと。

注意したいのは、31、32節。死刑に当たる者は、死刑にされねばならない。
命は命により贖われる。のがれの町に入り、祭司が死ぬと許されるのは、祭司の命によって贖われるから。
祭司の死以外では救されない。命は命、血は血。人の命の尊厳を示す。十字架の救いは、安価なもの、まして無代価なものではない。主イエスの十字架、これ以外に救しの道はない。

 レビ人、祭司の役割。新約聖書では、大祭司イエス・キリスト。ヘブル9章。死を通して。

 約束の地でどのように生きるのか。土地は民のため。民は神の御前で生かされる者。土地は、そこで民がどのようにして生かされるかを抜きに見られない。それにもかかわらず、土地について語られている意味。