この親にして、この子あり

この親にして、この子あり

 神官から牧師に導かれユニークな働きをなされ、50歳召されたで風間正富先生の長女トモコ・K・オベールさんの個展が以下のように。

日本生まれでフランス在住の画家、トモコ・K・オベールさんの個展が5月11日(月)から16日(土)まで、東京都中央区銀座6−7−16のギャラリーGKで開かれる。

オベールさんは、1975年からパリに永住し、パリを中心にヨーロッパで作品を発表している。3月の在仏日本人会アーティストクラブ主催のパリ展示会では「パリ日本文化会館・館長賞」を受賞し、会館中央ホールに作品が展示された。今回の個展は、近作の中からシリーズを展示する。

今回の展示作品について、オベールさんは次のようにコメントしている。

「長い間、私は自分と宇宙との関係の接点を想像の中から作品に表してきた。私たちの体をつくっているミクロ単位の細胞と、はるか彼方の宇宙・惑星のマクロの成り立ちが、科学が進歩するほどより一層明らかにされると、想像していた色彩や形態に近くなっていった。やはりそうだったのか、私たちはすでに知っていた、いや知らされていた」

「ここ数年間、私が描いている作品のシリーズのテーマは、宇宙空間に漂う星と一緒に、ミロの『ヴィーナス』、ミケランジェロの『ダビデ』、古代エジプト王妃が浮かんでいる。これらは人間の象徴・記号であり、私またはあなた自身である。幾万とある銀河系、その中の一つの私たちの銀河系の中で、最もはかなく弱い人間『葦』がこの地球という惑星に乗っている。アガペーとバランスのある思考とを再び呼び戻し、平和の惑星の本来の姿を取り戻したいという願いである」

正午から午後7時まで(最終日は午後4時半まで)。初日の11日午後5時からはオープニングパーティーを予定している。問い合わせは、ギャラリーGK(03・3571・0105)。