「ペテロの祈りに学ぶ」

「ペテロの祈りに学ぶ」
2013年8月25日午後、聖望キリスト教

[1]序
 ペテロは、「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。」と祈りについて教えています。しかし何よりもペテロ自身が祈っている事実を注目したいのです。
 この点でもペテロは、まさに「イエス・キリスト使徒」(1章1節)です。

 主イエスは、マタイ6章9節以下で、「父なる神のみこころがなるように」を中心とする、主の祈りを弟子たちに教えておられます。 しかしそればかりではないのです。ゲッセマネの園で、父なる神のみこころが成就するようにと、文字通り主の祈りをご自身で祈って折られます(マタイ26章39節)。

[2]ペテロの祈り
 ペテロも主イエスと同じく、祈りについて教えるだけでなく、自ら祈る人でした。
私たちが確認できる、二つの短い祈りに意を注ぎたいのです。
(1)4章11節、「語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。」

(2)5章10、11節、「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。
どうか、神のご支配が世々限りなくありますように。アーメン。

★ペテロがこのように祈り、受信人に祈るように勧める背後に、乗り越えてきた大きな課題・弱さを福音書に見るペテロの姿を通して教えられます。
(1)マタイ16章に見るペテロの姿
①22節、主イエスをいさめる、「するとペテロは、イエスを引き寄せて、いさめ始めた。『主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。』」。
自分の考え、判断で主イエスに対する。

②23節、主イエスの厳しい叱責を受ける。「しかし、イエスは振り向いて、ペテロに言われた。『下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。』」

(2)ルカ22章に見るペテロの姿
①33節、過信、「シモンはイエスに言った。『主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。』」

②34節、ペテロの実態を見抜く主イエス、「しかし、イエスは言われた。『ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言います。』」

③32節、そのようなペテロのため祈り用いたもう主イエス、「しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

[3]ペテロの祈りに教えられる私の歩み
(1)今までの歩み
①出発、祈りの群れとしての開成聖書研究会
A.母校開成での祈り、B.開成のための祈り
 基本は、二人・継続、マタイ18章18節、「あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。」
            
祈りの波紋、吉枝兄と始めた中学生聖書研究会が成長し、素晴らしいキリスト者の曽根校長の理解と協力もあって、毎朝校長室の隣で授業前に有志の祈祷会が開かれ、様々の結実。

②人生の旅路を続けるいずれの場所でも、出発点のように、その場で祈り、その場のために祈る。 たとえば、沖縄での祈り、沖縄のための祈り。時間と場所に根差し、時間と場所を越えて。

③関東へ戻っても
基本、二人が心を合わせ。ペン剣祈祷会を初め幾つか祈りの交わり。
月一度の極小うちな−んちゅの部屋祈祷会、世界に散らされる日本人のため熱心に祈る姉妹方の隔月の世界宣教祈祷会、責任が重くなり多忙な佐藤哲彰兄と随時に持つ千葉商科大学祈祷会、そして童謡説教・下町伝道のため岩崎淳兄との祈りの共同作業。

(2)今の歩み
 7月15日、33回ペン剣祈祷会の特別な恵み、金山良雄兄との交わりの深まり。
「みこころの天になるごとく、地にも」―祈り、発明の道から発見の道へ−

(3)今後の歩み
宇都宮キリスト集会と日光オリ−ブの里を基点にした、世の光・地の塩たれとの主イエスの呼びかけに応答する祈りの歩み。
徹底した聖霊信仰・徹底した聖書信仰。