『明確な祈り』 コロサイ1章9−14節

2013年8月11日
東所沢恵み教会
主日礼拝

『明確な祈り』
 コロサイ1章9−14節
 

御父、御子、御霊、生ける三位一体なる神の御名を讃美します。
[1]序

(1)前回7月7日(日)の主日礼拝においては、コロサイ人への手紙全体を見通しながら、1章Ⅰ−8節に焦点を絞り、エパフラスまたコロサイの教会についてのパウロの深い洞察を味わいました。

(2)「こういうわけで」(9節)
 今朝は、まず9節文頭の「こういうわけで」に注目したいのです。
 1章Ⅰ−8節に見た、コロサイ教会に満ちる聖霊ご自身による愛をエパフラスから聞き知ったので、「こういうわけで」(9節)パウロは、1章9節以下の明確な祈りに導かれるのです。
信頼できる人を通しての正確な情報と明確で的確な祈りの生きた関係を見ます。

[2]明確な祈りの内容、1章9−12節
 コロサイ1章9−12節の新改訳では、「・・・ますように」が3回繰り返され、祈りの内容を明示しています。
(1)9節、「どうか、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころに関する真の知識に満たされますように」

(2)10節、「主にかなった歩みをして、あらゆる点で主に喜ばれ、あらゆる善行のうちに実を結び、神を知る知識を増し加えられますように。」

(3)11、12節、「神の栄光ある権能に従い、あらゆる力をもって強くされて、忍耐と寛容を尽くし、また、光の中にある、聖徒の相続分にあずかる資格を私たちに与えてくださった父なる神に、喜びをもって感謝をささげることができますように。」

[3]明確な祈りの根拠、明確な恵みの事実、1章13,14節 
1章13、14節で、パウロは、明確な祈りの根拠が導かれてくる根拠・明確な恵みの事実を明示しています。

(1)13節、「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」
 祈りの根拠は、祈る私たちの側に有るのではない。そうではないのです。「神は」なのです。先手は、生ける神ご自身です。この事実をいつもはっきりさせる必要があります。
 生ける神ご自身の救いの御業を二つの面から明示しています。
①・・・からの救い・解き放ち、「私たちを暗やみの圧制から救い出して」。
②・・・への解放・恵みの立場、「愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」
 
(2)14節、「この御子のうちにあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ています。」
①私たちの祈りは、どこまでも徹底的に御子のうちにあっての恵みです。
私たちは祈りを、「主イエスの御名によって」と結び、この事実を指し示します。

②深く励まされる祈りの根拠、「贖い、すなわち罪の赦しを得てい」る恵みの事実。

[4]集中と展開
(1)集中
「絶えずあなたがたのために祈り求めています」(9節)
継続的祈りと共に、断続的祈りの側面も大切に。
祈りをやめるもっともらしい言い訳。しかし「言い訳せずに主に従う」

(2)展開
真に驚くべき私たちの祈りへの助け
①主イエスご自身が弟子たち・私たちに祈りを教えて下さる。
ルカ11章Ⅰ−4節。

聖霊ご自身がどう祈ったらよいかわからない私たちを取り成して下さる。
ロ−マ8章26、27節
「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。
人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。」

聖霊ご自身と主イエスのみこころを書き記す神の言葉である聖書に導かれ、神のみこころを明確に祈る、明確な祈りは、東所沢恵み教会の私たちの特権、また義しい務。

④情報社会と言われる現実の中で、情報と祈り。情報→祈り。祈り→情報の判断・識別。