ルカの福音書味読・身読の手引き・その93

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。

「わたしとともに」
ルカ23章32ー43節

[1]序

[2]「もうひとりのほうが」(40−42節)
(1)マルカの福音書15章32節後半には、
 「また、イエスといっしょに十字架につけられた者たちもイエスをののしった」。

(2)「もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った」(40節)。
 「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え」と言っている仲間に対して、
①自分自身について。自分たちに対して下った厳罰を正当なものと受け入れる。「われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。」
 
②主イエスと自分たちの違い、主イエスの無罪を認めている。
「だがこの方は、悪いことは何もしなかった」。

(3)主イエスに対して。
仲間の主イエスに対するののしりをたしなめるだけでなく、主イエスを救い主と信じ、待ち望む。
 「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」(42節)
 十字架の主イエスをメシア・救い主と信じる。十字架が終わりではなく、「御国の位にお着きになるとき」と、主イエスが救いの御業を完成なさるときを待ち望む。
「私を思い出してください」、
参照詩篇106篇4節、
「【主】よ。あなたが御民を愛されるとき、私を心に留め、
 あなたの御救いのとき、私を顧みてください。」
 

[3]「イエスは彼に言われた(43節)
(1)この人の信仰を認めてくださる。

(2)主イエスの約束。
 ①「今日」、ルカの福音書に見る「今日」の重要性、
2章11節、「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」
4章21節、「イエスは人々にこう言って話し始められた。『きょう、聖書のこのみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。』」
5章26節、「人々はみな、ひどく驚き、神をあがめ、恐れに満たされて、『私たちは、きょう、驚くべきことを見た』と言った。」
19章5、「イエスは、ちょうどそこに来られて、上を見上げて彼に言われた。『ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから。』」

②「わたしともにパラダイスに」

[4]結び 
中心は、「わたしとともに」。
Ⅰテサロニケ5章10、節
「主が私たちのために死んでくださったのは、私たちが、目ざめていても、眠っていても、主とともに生きるためです。」
主イエスの十字架の贖いの故に。