Ⅰペテロ1章1−25節 「新しく生きる」

2013年1月27日
聖望キリスト教会 主日礼拝

Ⅰペテロ1章1−25節 
「新しく生きる」

御父、御子、御霊、生ける三位一体なる神の御名を讃美します。
[1]序
(1)2013年の第4主日礼拝では、Ⅰペテロを、以下のように読み進めて行きます。
終始手紙全体を意識し見通すと同時に、月一回この手紙を共に味わうこの箇所を毎月大切にして行きたいのです。
①1月27日 1章1−25節『新しく生きる』

②2月24日 2章1−10節 『二つの基本的な関係』

③3月24日 2章11−17節 『社会、国家との関係』

④4月28日 2章18節−3章13節 『三つの具体的な関係』

⑤5月27日 3章14−17節 『善のために苦しむ』

⑥6月23日 3章18−4章6節 『キリストの苦しみにあずかる』(Ⅰ)

⑦7月28日 3章18−4章6節 『キリストの苦しみにあずかる』(Ⅱ)

⑧8月25日 4章7−11節 『終末に生きる』

⑨9月22日 4章11−19節 『苦しみを喜んで生きる』

⑩10月27日 5章Ⅰ−5節 『弱さと責任』

⑪11月24日 5章6−14節 『信仰に堅く立つ』

⑫12月22日 ヨハネ16章33節 『勇ましく、高尚なクリスマス』
 クリスマス礼拝と言っても、そうです、2012年でも2014年でもなく、歴史上ただ1度の2013年のクリスマス礼拝を視野に入れながら、一月一月Ⅰペテロを読み進めます。

(2)私たちはペテロが主イエスから聞いたあの力強い宣言を思い起こさざるを得ません。
「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」
 手紙の発信人ペテロは、この主イエスの宣言を自分の生活・生涯を通して心の奥深く受け止め、彼らしい言い方で、今、手紙の受信人たちに訴えているのです。こうして書き上げられたのがペテロの手紙第一です。

[2]発信人と受信人、1章Ⅰ,2節
(1)手紙の発信人ペテロ
イエス・キリスト使徒ペテロから」
ペテロは、自分の立場をはっきり理解し言い表しています。
彼は、イエス・キリストから派遣された者として、今置かれた環境の下で主イエスの御意志を深く理解し、それを受信人に伝えて行くのです。単に自分の意見を述べているのではないのです。
「主イエスの呼び掛けに応答するものとして」
マタイ4章19,20節
「イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」
彼らはすぐに網を捨てて従った。」
ペテロは、主イエスに従い生きる者として、その生活・生涯からこの手紙を書いています。 

(2)手紙の受信人
「ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散って寄留している、選ばれた人々、すなわち、 父なる神の予知に従い、御霊の聖めによって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人々へ。」
①地域に根差し、地域を越える主の民
「ポント、ガラテヤ、カパドキヤ、アジヤ、ビテニヤに散って寄留している、選ばれた」
単に少数者などとは言えないのです。

②明確な神の目的を持って選ばれた神の民。
「父なる神の予知に従い、御霊の聖めによって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人々へ」

[3]賛美と命令、1章3−21節
(1)賛美、3節
「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

(2)命令、13節
「ですから、あなたがたは、心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストの現れのときあなたがたにもたらされる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。」

[4]集中と展開
(1)集中 主イエスに呼ばれた者として。

(2)展開 人間をとる漁師として。