「ぶどうの木コイノニア」『礼拝の生活』再考59

1971年10月3日
『礼拝の生活』59号

(巻頭言)「点から線へ」

 私たち青梅キリスト教会は、今、大切な過渡期にあります。
 青梅キリスト教会が、現在、自立、自給、自伝の教会として存在するようになった背後には、二十年間の祈りと戦いの歴史があります。
 私たちが少しでも想像力を用いるなら、この二十年間に費やされた膨大なエネルギーを知らされ、ただ驚くばかりです、歴史の流れの中に、一つの地域教会が生きて存在することが、いかに大きなことかを考えて、実に厳粛な思いにさせられます。
 
 しかし青梅キリスト教会の存在は、ある意味でとしての存在です。
 として存在することは、実に大切です。本当に大変な恵みの事実です。
けれども教会は、として存在するだけで満足してはなりません。

 青梅キリスト教会が、今、大切な過渡期にあるとは、点から線への展望を持って、苦しみつつ成長するときにある意味なのです。
 線へとは、具体的には、奥多摩や小作地区への宣教活動として現わされます。
 しかし重要なことは、目に見える面ばかりではありません。何よりも意識の問題です。意欲の問題です。
 
 私たち各自が一点の光として、一粒の塩として存在するようになるために払われた大きな犠牲を深く自覚するものです。しかも点として満足してしまうのではなく、線への広がりを内から導かれたいと願い祈ります。
使徒の働きの一章八節を、私たちに体験させられたいと望みます。
「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして・・・」

★現在の青梅キリスト教会のホームページには、以下の自己紹介があります。
「宗教法人青梅キリスト教会には4つの教会があり、青梅キリスト教会、おざく台キリスト教会(東京都羽村市)、大月福音キリスト教会(山梨県大月市)、青梅東宣教キリスト教会(東京都青梅市藤橋)のそれぞれの場所で、教会の働きがすすめられています。 この4教会は一つの教会として「ぶどうの木コイノニア」と命名されて、歩みをしています。 
 また、所属宣教師である廉 成俊宣教師(韓国ハレルヤ教会)によって、ぶどうの木キリスト教会(東京都町田市)の開拓伝道がなされいます。
 主の御名を讃美します。
40年前は、昨日のようです。
そればかりではありません。
40年後は、明日のようです。
残された地上での歩み、林桂司牧師・青梅キリスト教会のため祈ることの出来る恵み、感謝です