『高校生への宣教・1」『礼拝の生活』再考その49

1971年7月4日
『礼拝の生活』49号

(巻頭言)「高校生への宣教(1)」
 
 私たちは、高校生に対する宣教のために長い間祈ってきました。今、幾つかの方法を通して、その祈りが実現される道が開かれようとしています。
 
第一に、高校生のためのトラクトが出来上がったことです。高校生への宣教を、私たちなりに、力いっぱいなし続けていく決心を現わす意味もあって、古賀兄が原稿を書き、近く印刷屋さんに刷ってもらいました。三千枚。まずこのトラクトを高校生たちに手渡すこと、これが高校生への宣教の第一歩です。知り合いの高校生たちに、個人的に手渡してください。読んでもらってください。

次に、7月17日(土)午後四時から、高校生のみを対象とする特別集会が計画されています。この集りは、宣伝のためです。現在、主日礼拝後、プレハブで高校生クラスが持たれていますが、出席者はゼロです。高校生クラスがあることを、高校生に伝えなければなりません。7月17日の集りの直接的な目的は、このためです。しかし、より根本的には、この機会に、一人でも、二人でも、高校生が、神の恵みの事実を知って、新しい生き方へと導かれるようにという願いであります。それで、7月14日(水)から17日(土)まで、青梅線の各駅で、トラクトと集会案内の配布をします。
 
最後に、奥多摩バイブルキャンプの高校生の部があります。7月26日(月)から31(土)までです。夏の一週間のキャンプ生活がどれ程大切であるか、私たちの想像以上のものです。確かに、高校生のための祈りが、実現される道が開かれようとしています。

★高校生トラクト3千枚。よく配布しました。
原稿を書いた古賀清敬兄は、佐賀の佐賀バプテスト教会の出身。東京キリスト教短期大学から国際キリスト教大学へ転校、その後日本基督教教会神学校を卒業、北海道札幌で牧会。
現在は、北海道の北星学園大学准教授として活躍。あのトラクトは、いわば先生の処女作。

 高校生会は、後にYPM(Youth prayer meeting)として、大切な場として用いられ続けました。
 生涯の一部分として信仰生活、宗教生活があるのではなく、キリストを基盤として全生涯の全領域を歩む、その土台を高校生時代にを意識して。