「百歳の励まし」その後①


 昨日、富士見が丘キリスト教会の心満たされた主日礼拝の後、
同じ杉並区の上井草にある老人ホームクララ上井草に最近移られた、
城間喜代子さんを、嶋本ご夫妻、野村恵子さんと一緒に訪問、至福の時を。

 喜代子さんは、「私たち三人で、三百歳」の仲良し三人組の中心、城間道子さんの四女・末娘なのです。「百歳の励まし」を再録します。 

「百歳の励まし」
「ヨセフは父の家庭と共にエジプトに住み、百十歳まで生き」(創世記50章22節)
 
聖書が年令を記している人物の中で、創世記のヨセフは、特に興味を引きます。十七歳(37章2節)、三十歳(41章48節)、百十歳(50章22節)と三回も年令を明記しています。 
1986年から沖縄に滞在していた25年の期間の中で、二十年近く毎月第4主日の午後,老健施設オリブ園の主日礼拝にあずかり続ける中で、ヨセフの記事は一段と親しみ深いものとなりました。八十代、九十代、さらに百歳を迎えて主の御名を讃美なさっている方々の姿に接しながら、おひとりびとりの十七歳をヨセフのそれに重ねて心に刻むようになったのです。十七歳のヨセフは、胎児(詩篇139篇13ー18節)から一つ一つの段階を経て、最後には家族や故郷から切り離され新しい環境に移されたのです。 
 またおひとりびとりの三十歳を、三十歳のヨセフを通し思い描くのです。逆境の中、次々に与えられた場で忠実に役割を果たし続け、三十歳にして生涯の使命を与えられたのでした。委ねられた使命を果たし続ける、あのヨセフの姿に重ねて各自の三十歳を透かし見るのです。
 何よりも三十歳から老健施設オリブ園での生活の場に至るまでの年月、沖縄の戦後の歴史のただなかを歩み続けられたおひとりびとりの歩みの重さに圧倒されるのでした。今,ヨセフのように(創世記50章19,20節)、ご自分の生涯を導いてくださった主なる神の恵みを認め告白し、主なる神の御名を讃美しておられる姿。
「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから」(50章25節)と将来への希望をご自身の存在をもって指し示し、接する者に生きる励ましを与えてくださっていたのです。
 百歳になられた仲良し三人組が、「私たち三人で、三百歳」と、なんとも魅力的な物言いで、訪問する私たちを励ましてくださった姿―城間、稲福、島袋三人娘―を忘れることができません。