喜びカタツムリの便り《千葉市川より》NO.004 2011年11月5日(土)

イザヤ書46章3.4節
わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエル
の家のすべての残りの者よ。胎内にいる時
からになわれて おり、生まれる前から運ば
れた者 よ。あなたがたが年をとっても、わ
たしは同じようにする。あなたがたがしら
がになっても、わたしは背負う 。わたしは
そうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼ う。
わたしは背負って、救い出そう。

マタイ11章28.30節
すべて、疲れた人、重荷を負っている人
は、わたしのところに来なさい。わたしが
あなたがたを休ませてあげます。わたしは
心優しく、へりくだっているから、あなた
がたもわたしのくびきを負って 、わたしか
ら学びなさい。そうすればたましいに安ら
ぎが来ます。わたしのくびきは負いやす
く,わたしの荷は軽いからです。

[Ⅰ]序
5月24日に沖縄を離れてから5箇月が経過、26年ぶりの本土の秋を楽しんでいます。同時に、冬へ向けてそれなりの覚悟を求められています。
 その中で、沖縄出発前に協力宣教師としての立場を与えてくださった名護チャペルの好意で、2月の日々を名護を中心に沖縄で宣教活動との約束・目標を与えられており、秋から冬へ向かう歩みを前に、言い知れぬ励ましです、感謝。離れて味わう絆の暖かさです。
 9月の終わりと10月の初めの旅を中心に、この期間の生活・活動の一面を手短に報告いたします。

[2]那須への旅
脳梗塞の発症以来、私の外出には君代が常に同伴です、いつでも、どこでも。ところが今回は、君代の日本クリスチャン・カッレジのクラス会に、私が引かれて、9月27日(火)−28日(火)栃木の那須へ行ってきました。
 出発前に、君代のクラスメイトであり、神学生寮で私の同室者であった宮崎県延岡の財部先生に報告の電話をして、心の備えをしました。
那須までの道中は、横浜片倉キリスト教会の高山先生の車に乗せて頂く。しかも愛嬢星子伝道師が先生と横浜から一緒に市川まで来て下さり、那須へ向けて出発前に拙宅で短いけれど心温まる交わりのとき、8月14日の片倉キリスト教会訪問の恵みの余波です。那須に着く前に、すでに旅の前味に満たされていたのです。
 那須では、雄大な景色と飛び切りの食事を堪能しながら、ひたすら君代のクラスメイト一人一人の話に耳を傾けるときを楽しみました。
「いつものようにおしゃべりしないように、あなたのではなく、私のクラスなのだから」と何回も念を押されていたのです。
かくして多様なめぐみの物語を傾聴する恵みをひたすら、感謝。

 今回の那須への旅は、もう一つ特別な恵みを味わう機会となりました。
日本アッセンブリ−ズ・ゴット教団宇都宮栄光キリスト教会の秋本幸二先生との再会です。
 先生は、現在那須の地で、結婚式の司式を中心に独特な宣教活動をなさっています。
 秋本先生は、私にとり特別な方です。
1955年3月、江戸川区小岩公会堂の伝道集会で−初め伝道会だと私は知らなかったのです−、集会の最後に、一冊の新約聖書を私に手渡して下さったのです。その夜家に帰って直ぐに、受け取った聖書を1頁目から読み始め、
マタイ9章22節に来た時、
「娘よ、心安かれ、汝の信仰なんじを救へり」との声を聞き、以来50年余心に刻み続けて頂いているのです。あの新約聖書は、秋本先生がお姉さんから頂いた大切なものだったとのことです。

今回、会場の那須休暇村を後にする直前、秋本先生が駆けつけてくださり、嬉しい贈り物を届けて下さいました。
数年前宇都宮で50年ぶりに再会し、互いに溢れる感謝を語り合った時に、秋本先生が母校中央聖書神学校研究科で学びを続けていることをお伝えくださいました。特に卒業論文をめぐり私の意見を求められて自由な話し合いをいたしました。その論文、聖書学修士論文『創世記20章の解説と夢の考察』を書き上げ、この3月に修士号を授与されたと証書を見せて下さいました。その上論文のコピ−を準備し届けて下さったのです。
さらに深い励ましを与えてくださいました。私のうちに今現に宣教の思いが満ち溢れていると秋本先生は認めて、「今日の宣教活動のためにこそ、あの時、小岩公会堂で、新約聖書を手渡すよう導かれたのだ」と目と目を見合わせて力強く握手して下さったのです。
50年余の時の隔たり、江戸川区小岩と那須の地理的隔たりを越えて伝わる、主にある真実。
私はと言えば、杖をつき立ちながら覚えたのです。秋本先生は、今、那須で結婚式を司式しながら、あのとき新約聖書を思いをこめて私に手渡してくださった時と同じ祈りをなし続けているのだと。
 50余年前、小岩公会堂で小さな恵みの物語が始まったのです、深謝。
今、那須で恵みの物語が次々と新しく静かにスタ−トしている、主よ。
「私は、ギリシヤ人にも未開人にも、知識のある人にも知識のない人にも、返さなければならない負債を負っています。
 ですから、私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。」
(ロ−マ1章14,15節)。

[3]北陸への旅  
宣教の旅の一端を報告いたします。
10月1日−6日の富山、金沢、福井などの旅も祝福に満ちたものでした。
10月1日(土)高岡バプテスト教会(渡部敬直牧師)訪問、宿泊
10月2日(日)午前 高岡バプテスト教会主日礼拝宣教担当
        夜 高岡バプテスト教会夕拝宣教担当、宿泊
10月3日(月)午前、高岡福音キリスト教会、木谷信三牧師を中心に懇談
       午後、CLC金沢店訪問
       夜、「宮村先生を囲んで−沖縄で聖書を、聖書で沖縄−」
       場所 金沢独立キリスト教会     藤尾宅宿泊
10月4日(火)午前、辰口キリスト教会の藤田先生と能登の実家訪問、お父様       との交わり、興味深い一代記に傾聴
       午後、鯖江キリスト教会のマ−チン冨美子牧師に比嘉ご夫妻       を加え、喜びの食卓・懇談。
       夜、福井中央キリスト教会(比嘉康秀牧師)、宿泊
10月5日(水)夜、金沢独立キリスト教会祈祷会・宣教担当  藤尾宅宿泊

 仏教王国と言われる北陸で、TCCとキリスト神学校の30年、40年前の教え子(他に表現を思いつかないので)が牧師その他の役割を忠実に果たしている姿に感動しました。
 その一人は、沖縄の浦添(城間)ナザレン教会出身の比嘉康秀先生です。日本同盟教団福井中央キリスト教会で全人格的な牧会を続けておられます。宿泊させて頂き、交わりが一段と深まりました。母教会の記録を説明する姿を通して、沖縄の母教会をいかに大切にしているかを見て嬉しさがこみ上げて来ました。
 新しい出会いも恵みでした。金沢独立キリスト教会の岡田牧師父子など。
 
 特別な機会もありました。石川県立図書館で、4代前の曽祖父、加賀前田藩藩士宮村撃の記事・記録をコピーできました。
 撃は13,4歳で、明治維新の激動の中戦場に立ち、気性の激しさの印象を残しています。後に、東京深川を中心に実業家、東京市会議員として活躍、ただ一筋の生涯を走り抜きました。小学生時代、祖母から聞いていたことごとを確認できました。

 10月29日(土)午後2時 第2回市川うちなんちゅうの部屋祈祷会を持ちました。
2時から3時祈祷
3時−3時半、「沖縄宣教と『あなたの父と母を敬え』」
3時半以降、自由な交わりのとき
先日来、多摩ニュータウン津波真勇牧師が二度来訪、熱く語り合いました。月一度の市川うちなんちゅうの部屋の祈祷会で共に祈りをあわせたく願っています。

 10月には、千葉商科大学佐藤哲彰兄の研究室で祈祷会を2回持つことが出来ました。
二人にとって、また二組の夫婦にとって、祈祷会が深い重い意味を持つようになっている事実を互いに実感しています。その中で二人の間でのメ−ルのやり取りが祈祷会の備えとなり、さらに祈祷会の余韻・展開となっています。
 今私の念頭にあるのは、「沖縄で聖書を、聖書で沖縄を」の継続として、琉球大学聖書研究会の20年の歩みを回顧しつつ、
千葉商科大学で聖書を、聖書で千葉商科大学を。」目差す課題です。
先に入手した、千葉商科大学の設立者・遠藤隆吉の伝記、蝦名堅造著、『遠藤隆吉伝』(西田書店)に加えて、蝦名堅造編、『生々主義哲学綱要』(西田書店)を、佐藤哲彰兄の労で手に入れることが出来ました。まず聖書をメガネに読み進めていくことが、当面の課題と判断しています。
 上記の二冊を、東京基督教大学の山口陽一先生、大和昌平先生に手渡すこともできました。両先生のご指導を受けたく願っています。

[4]11月、12月、喜びカタツムリの歩み
お祈り頂ければ、嬉しいです。
(1)11月のあゆみ
11月1日(月)、2日(火)日本福音主義神学会第13回全国研究会議出席
11月2日(水)東京キリスト教学園設立記念日礼拝、講演会出席
11月6日(日)「無教会全国集会2011」礼拝、シンポジウム、分科会出席
       那覇聖書研究会の兄姉との再会
11月9日(水)千葉商科大学祈祷会
11月11日(金)−13日(日)日本同盟教団小海キリスト教水草牧師家族訪問
11月13日(日) 日本同盟教団小海キリスト教主日礼拝宣教
11月16日(水) 千葉商科大学祈祷会
11月20日(日)午前 高津キリスト教主日礼拝
午後 聖書味読・身読会宣教
11月21日(月)午後2時-4時半、日本センド派遣会理事会 東所沢センドセン ター
11月27日(日)午前 聖望キリスト教主日礼拝
       午後 聖書味読・身読会
11月28日(月)語後2時 フィレオ会(世界宣教祈祷会)拙宅・市川うちな-んち ゅうの部屋
 11月30日(水) 千葉商科大学祈祷会

(2)12月の歩み
 12月4日 (日)日本長老教会 千住キリスト教主日礼拝宣教
 12月7日(水) 千葉商科大学祈祷会
12月11日(日)日本基督教団 我孫子教会主日礼拝宣教
12月14日(日) 千葉商科大学祈祷会
12月18日(日)日本福音キリスト教会連合 奥多摩福音キリスト教主日礼拝 宣教
12月25日(日)聖望キリスト教主日礼拝宣教、洗礼式司式
12月31日(土)聖望キリスト教会新年カントダウン祈祷会


Ⅱテモテ4章、
「みことばを宣べ伝えなさい。
 時が良くても悪くてもしっかりやりなさい」。

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