小林高徳先生との対話深まり、広まり
小林高徳先生との対話深まり、広まりーハイデルベルク信仰問答 序 唯一の慰め−
★11月3日(土)。TCU同窓会主催、小林高徳学長記念会が、お茶の水キリストの教会で開かれました。
同窓会会長安間小岩キリスト栄光教会牧師の車に同乗させていただき、私も参加できました。安間先生とは、同じ母教会、HiBAの卒業などで、沖縄から関東へ戻って以来、主にある交わりを深めお世話になっています。
小林先生との交流は、先生の召天後、静かにですが着実に深まっています。そうです、ハイデルベルク信仰問答が告白する唯一の慰めに支えられ、広まっているのです。
記念会で、小林先生の思い出を話すように指名され紹介した、私の日本クリスチャンカレッジ3年先輩・関西学院大学神学部教授であった宮谷宣史兄と小林先生の接触のうれしいニュースも最近知りました。
宮谷夫人から、以下の手紙を受け取ったのです。彼女は、私のクリスチャンカレッジ同期生でしたが、看護師としての学びを専攻するため転進しました。宮谷夫人は、私の知る限り、クリスチャんカレッジ関係者の中でも最も文才に富む一人です。ご本人の許可を得て全文を提示します。
「頌主
昨日レターパック受領しました。感謝です。
今夏の猛暑には身体がついていけるか懸念があり、外出を極力控え家に閉じ込って、読書三昧の楽しい日々を過ごしました。Canadaの孫二人(13歳♂と7歳♀)が母親(私の三女)のたった一人残ったグランマとの思い出を与えたいとわざわざ来日したので、狭い所での雑魚寝で、熱中症で気分が悪くなるのでは・・・と帰国する迄心配の日々を過ごしました。
彼等が外出の日は隣接する図書館に通い、今迄敬遠していた本、若い頃読んだアレヤコレヤを読み返し、子供向け本に迄、乱読の日々でした。これ迄あまりにも好き本に片寄り過ぎではとの反省の下、日本文学にも挑戦しました。神話、源氏の古典から超ポップな中上健次「アメリカ、アメリカ」嘆異抄の謎―親鸞をめぐって・「私訳・原文・対談―五木寛之著を読了、宮谷が購入したらしく、赤ペン線引きだらけ、反論、つけ足し等の書き込みもあり、大変興味深かった。
私が古本市で見つけたW.Mホートン「キリスト教は文明を救いうるか」Walter Marshall Horton : Can Christianity Save Civilization ? も森井真訳で読了しました。キリスト教の歴史がしっかり頭に入っていないと楽しみ理解が半減すると実感、でもこんな私でさえ、ここでエレミヤが出て来て預言すべき等と記述してあるとつい笑ってしまいました。
私が師と考える方々は全て、自分で考えることを求める方だったのでつい身の丈に合わない難しい本ばかり読みがちになるのです。
そして、早速「福音の力と事実」を読み始めたのです。気迫ある「宮村流」と納得。病を得ながら、活躍されている貴方に「アーメン」「しかり、しかり」です。
小林高徳学長の名前が目についた時驚きました。実は宮谷が帰天する直前の数週間、帰宅が許可されたのです。元看護師の私の介護は多くあったのですが、その幸せな時間を宮谷の書斎の本をかたづけるコトに決めたのです。J.C.Cに寄贈出来たらいいね、と宮谷の目録を添えて、着払いで受け取ってもらえないかと私が代筆でお願いしたら心良く許可して下さったのでクロネコ・ヤマトの荷作りに明け暮れる日々を過ごしたのです。最後の二人の共同作業でした。 J.C.Cの二学年上の藤原信之さん、覚えていらっしゃいますか?関西にお住いで、宮谷を何度もお見舞に来て下さいました。帰天後は私に宛に「芦屋浜通信」を毎月送付して下さいます。彼は巡回牧師の様な立場で、家庭集会の信者さん宛に発信しておられるのかな?と思っています。とてもいい通信です。最初は感謝して読み、教えられていましたが、葉書代くらいは負担しなくては、との思いからいくばくかの感謝献金をさせていただいています。私もやっとそんな気配りが出来る様になりました。で、宮村さんにもわずかですが感謝の気持として振り込みさせて下さい。
こんな時代ですからアチコチからカンパ依頼も多く、させていただきたい思いも強くあるのですが、出来る限りと考えております。
アウグスチヌスから教えられたサエクルムという生き方を最後迄全う出来ます様にと祈っています。
近くのスーパーでカゴを持ってアレコレ迷っておられる方への声かけ、をして希望をお聞きして売場へ案内し、私がわからないコトは店員さんに手伝ってもらえる様配慮する。そして一言、単に高齢者扱いせず、一人の人間として向き合って下さいね、とお願いしています。顔見知りになった方々には必ず近づいて挨拶をし、今日も元気に過ごしましょうね、と励まし合っています。娘が家族以外に10人以上の方と話す様にと言うので、クリーニング屋さん、図書館司書さん、お店で、と意識してお話しすると、ほとんどの方がいやがらずに応待して下さるのでとっても嬉しい。
宮谷の弟子たちが関西迄出てきたから、と言って立ち寄り、話相手になってくれるのも感謝。宮谷の厳しい指導を受けた彼等は、家での彼の失敗を話すとゲラゲラ、キャッキャッ笑って帰って行かれるのでそれも又楽しい。宮谷の声色を使って話す方もいたりで、特に女子会組はすごい盛り上がります。
宮谷のカルチャーセンターの講座の仲間は皆さん仲が良く、宮谷の案内でイタリア旅行を楽しんだ方々はあの折はこうだった、ああだったといつまでも楽しんでおられます。当時のヴィデオを再編集して下さったりで私は同行しなかったのに、その雰囲気がよく理解出来て共に楽しんでいるのです。
長々とおしゃべりして時間をとらせました。しかも誤字、脱字だらけで読みにくい・・・。もっと大きい字の方が良かったかなぁ?
一度ペンが止まると、大変だからサッサと書く様に心掛けています。君代さんはお元気ですか。本当に良い伴侶を与えられて貴方は幸せ者です。ご家族御一同様の平安を祈ります。
宮村先生の御働きが主の御手に守られますように祈ります。お大切に。
在主 宮谷則子
P.S.切手は孫たちの赤ちゃん時代
2018年10月11日、清荒神にて」