詩篇19篇の味わい その3

詩篇19篇の味わい その3

19篇7節
「みおしえ 主の 完全で
生きかえらせ たましいを
 あかし 主の 確かで
 賢くする わきまえのない者を」

1行目 「主のみおしえ」→新共同訳「主の律法」
3行目 「確かで」→新共同訳「真実で」
4行目 「わきまえのない者」と否定的な意味にとるのでなく、「心を開いた者」、「実直な者」との訳が適当。

★2行目 みことばが、「たましいを生き返らせる」の意味を味わう助けとして、「生き返らせる」ということばが使われている、次の二つの例が助けになります。
箴言25章11節、「忠実な使者はこれを遣わす者にとって、
夏の暑い日の冷たい雪のようだ。
彼は主人の心を生き返らせる」

ルツ4章25節、「その子は、あなたを元気づけ、あなたの老後をみとるでしょ う。あなたを愛し、七人の息子にもまさるあなたの娘が、その子を生んだのですから。 」

★詩人は、自分の存在の各部分をもって、みことばの素晴らしさをほめたたえている。
「たましいを生き返られ」(7節)、
「人の心を喜ばせ」(8節)、
「人の目を明るくする」(8節)

19篇8節
「戒め 主の 正しく
喜ばす 心を
 仰せ 主の きよく
 明るくする 人の目を」

4行目、「明るくする」→フランシスコ会訳「輝かせる」

★主を喜ぶことは、詩篇を貫く大切なテーマ、詩篇31篇7節、32篇11節、33篇1-3節、68篇3、4節、98篇6-8節)。
主のみことばを喜ぶ、この箇所以外にも、詩篇1篇2節、119篇162節など。

さらに新約聖書では、
聖霊の賜物としての喜び、心の銘記したい聖句。
 ガラテヤ5章22節
ピリピ4章4節
黙示録19章7節