ファクトチェックをめぐり、うれしいコメント

ファクトチェックをめぐり、うれしいコメント

クリスチャントゥデイに掲載した私の書評に対して、著者の楊井 人文氏が、以下のようなコメントを書いてくださいました。励ましです、感謝。

楊井 人文
5時間前 ·

「意外なところに的確な書評が掲載されていました。嬉しいものです。
https://www.christiantoday.co.jp/…/seisho-wo-megane-ni-115.…
これを読んで、早とちりかもしれませんが、この国においてファクトチェックの意義がなかなか理解されないのは、欧米のように「テクスト」と「解釈」を峻別する宗教的伝統も、「事実」と「意見」(あるいは、評価・立場・価値観・思想・etc…)を区別する教育や習慣もなかったからではないか、という思いが拭えません。そして「事実が大事だ」ということを頭から否定しない(あるいは、一応肯定してみせる)けれども、本心のレベルでは「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけだ」(ニーチェ)という相対主義的思想に「共感」してしまっている人が案外と多いのでは、という気がしてならないのです。
かくいう私も、かつては「解釈」を重んじ「事実」を軽視していた時期がありました。この区別を意識し、その重要性がわかってきたのは、かの宗教的伝統の影響を色濃く受けたと思われる法学(法解釈論)を学び、報道のファクトチェックに取り組むようになってからだと思います。
この機会に、元毎日新聞編集委員の小島正美さんが先月退職間際に書いてくださった書評も紹介し、御礼申し上げます。
毎日新聞6月24日付朝刊の書評
https://mainichi.jp/articles/20180624/ddm/015/070/024000c