忍耐と希望(ローマ8:25)の原点への旅 その4−8月26日(月)から8月30日(金)ー

忍耐と希望(ローマ8:25)の原点への旅 その4−8月26日(月)から8月30日(金)ー

★1963年8月12日、ニューイングランドのGordon Divinity School・ゴードン神学院へ向け横浜を出航。
 2週間の船旅とニューイングランドに到着直後、ゴードンでの生活の日々の一口日記メモを、ちいろば聖書集会の矢倉(鮫島)光子姉が打ち出してくださいました。
 ゴードンは、私たち夫婦にとり、忍耐と希望(ローマ8:25)の基盤メッセージを心に刻まれた地であり、長男忍望の誕生を迎えた地。

 2018年6月下旬の日々、今、クリスチャントゥデイを中心に与えられている忍耐と希望(ローマ8:25)の旅を一歩深め、一段と進展に備え整えられるため、半世紀以上前忍耐と希望(ローマ8:25)の原点への旅、その一口日記がそれなりに用いられるよう願う。

★8月26日(月)
 朝早く、佐藤君はテキサスに向って出発する。
いよいよ一人旅である。午前中は荷造りのやり直しや手紙を書いたりしているうちに、過ぎてしまう。昼食はShinoda夫妻とあたたかい会話の中に持つ事が出来た。15分前位に、飛行機に乗り込む。
 船の時は違い、やはり緊張せざるを得ない。離陸した瞬間の気分は不思議な事に、高い所から飛び下りた時の気分と同じものであった。ほとんど揺れもなく安定した飛行を続ける。
 第一印象は太平洋沿岸はなんと砂漠の多い場所かという事だった。一番興味があったのは、飛行機のはるか下に白雲、時には雨雲が姿をあらわしている現象であった。下から雲があげれるのでなく、上から雲を見下げる。
 認識と存在。形而上学と宇宙観など神学的思考について考えざるを得なかった。君代に手紙を書いた外は、窓から下界をながめながら、神学の問題を考えた。五大湖の大きさ、ボストンの夜景の美しさなどが特に印象に残る。
 飛行場に出迎えに来ていてくれたジィーンズ先生の家族を見た時、東京からの長い旅は無事におわったとの思いがしみじみとした。

★8月27日(火)
 North Reading(ジーンズ宣教師の郷里、母教会は私の保証人になってくださる)の第一夜は自分の生涯にとって忘れる事の出来ない一日となろう。
 明け方の4時5時頃まで寝る事が出来なかった。今までの信仰生活、これからの学びについて考えさせられた。感謝な祝福の夜だった。飛行機で雲の上を飛んだ経験が大きな祝福の原因となろうとはそれ程までに考えていなかったのであるが。
 ジーンズ先生の長兄・Ray Jeans家族に食事をよばれる。末娘Comeyはかわいい少女だ。家族の古い写真を一生懸命になって説明してくれる。

★8月28日(水)
 広い牧師館で一人だけで寝たが、旅の疲れが一度に出た感じで十時間以上も睡眠をとる。ジィーンズ先生とボストン市に出かける。
 Park Street Churchは予想していたと同じような教会であったが、guideが二名常に訪問する人々に教会の内部を案内しているのには、多少驚きもした。オッキンゲー牧師のOfficeを見せてもらえたのは、まあ特権と云えよう。牧師もピンからキリまであるものだ。万代先生ではないが、本当に用いられる牧師にならなければだめだ。Boston General Park、Charles Riverなどを見物する。公園の美しさと広さがうらやしい。公園では、黒人の集会が開かれていた。一種異様なエネルギーに圧倒される。
 ジーンズ先生次兄Herbert Jeanesの家族に食事を呼ばれる。やはり末娘のジョエンが最後に、“I like you”と云っていた。面白い子供だ。

★8月29日(木)
 洗濯をしたり、手紙を書いたりで時間を過す。手紙を書くのが楽しみだ。教会の祈り会に出席する。日本の教会の祈り会同様出席者は少ない。特に、夏の休みで人々が郊外に出かけているためかも知れないが。特に参考になるような点はなかったが、牧師の話しの中に、バランスの取れた性格がChristian faithの重要なPointであるとの主張は注目すべきものであると思う。
 ケミイが美しい洋服を着て出席していた。中学生になる年頃の子供の中に、どんな思いがひそんでいるのだろうか。牧師さんが、私たちからの教会へのプレゼントの花瓶を自分達夫婦への賜物だと考違いしているのは愉快だ。

★8月30日(金)
 Park Street教会の祈り会に出席する。ナイビゲターの働きについての話し。出席者は老人、特に老婦人が多いのが特に目立った。Wally家族の家に泊に行く。Bobbyは頭のよい中国学生のようである。これからも、交わりを続けていけるように願う。