「一寸の虫にも、五分の魂」の道 ―「虎の威を借りるキツネ」とならないためにー

「一寸の虫にも、五分の魂」の道
―「虎の威を借りるキツネ」とならないためにー

日本新約教団時代以来、JEA加盟問題は、私にとって課題
2004年11月9日
全国教職者研修会分科会

[1]序
(1)責任主体性を持つためには、たとえ一寸の虫と言えども事実判断と価値判断が不可欠とレポーター(宮村武夫)は考えます。
 そこで、序で自らが、事実判断とする一つの実例、結びで価値判断の一つの実例を上げます。その間に位置する報告、提案は、この実例に見られるようなレポーターなりの事実判断と価値判断(クセ)に基づくものであることを了解願いたいのです。

(2)事実判断、一つの実例
『JEA加盟問題を考える』、稲垣レポート、P6.
(3)四団体と再編JEA5行、その中で「なお、日本新約教団は何らかの理由で加盟しなかった」

(3)加盟しなかった二つの理由
①中連合の設立と再編JEA加入との質的違いがあるのではないか。まず前者に集中すべきとの判断。

②JEA再編に当たり、教会の数を基にしての一種の勢力争いに加担する可能性がないかとの危惧。

[2]『神学校の地域性について』
(2002年10月7日 日本福音主義神学校協議会総会シンポジューム発題)
(1)地方でなく、地域
①地方・中央メンタリティーの非聖書性
イ、地方は中央に対して。
ロ、視点の確立、沖縄の離島・伊江島における実践。
ハ、使徒1章8節の「地の果て」はローマを指すのでは。

②地域性の根底としての創造(論)、受肉(論)、人間・教会の身体性
イ、創造論と救済論のあるべき関係
ロ、主イエス受肉聖霊ご自身
ハ、地域にあっての継続と継承
参照ヘブル1章1節、一度にすべてではなく、エレミヤ25章3節、始めたことは続ける、続けないことは始めない。

(2)沖縄聖書学園、その中での沖縄聖書神学校、一つの実例
①「神学」とは

②「神学校」とは

③「祈り」とは

[3]『チャプレン・コースのなぜといかに』
(2004年10月4日 日本福音主義神学校協議会総会開会礼拝)
(1)チャプレン・コース、なぜ
山川兄との出会いと総合葬祭やまとのチャプレンへ

(2)チャプレン・コース、いかに
①学校に学生を合わせるのでなく、学生ひとりひとりに学校を合わせる。非人格的存在は、人格的存在である学生ひとりを徹底的に重んじることにより、その存在価値を確証。MAN TO MAN。

②志の神学、Ⅰコリント10章30、31節。もっと恵みをではなく、恵みの無駄使いをしないように。パウロの神学と実践の基盤、Ⅰコリント15章10節、もっと入学者をではなく、目前の一人の学生に全力を注ぐ。
 コース卒業生のため、弁護士事務所に対応する主僕チャプレン事務所。

[4]結び
価値判断、一つの実例
(1)『JEA加盟問題を考える』、竹本レポート。
特に、矛盾を感じつつ、なお前進する姿勢(P.18)にレポーターは、一寸の虫として喜びの共鳴を覚えます。
それは、2000年沖縄地区協力伝道講師として来沖、「北海道札幌の主が沖縄那覇の主」と明確なメッセージを伝えてくださったときと同様です。

(2)『JEA加盟問題を考える』、油井レポート
全体をとおしてJECAとJEAの関係でなんら矛盾を感じておられない様から受ける寂しさ。それは油井レポート自体が原因なのか、それともレポーターの悪いクセのためなのか。