2005年 沖縄聖書神学校夏季集中講義 『釈義と説教について語ろう、本音で』
2005年
沖縄聖書神学校夏季集中講義
『釈義と説教について語ろう、本音で』
2005年の夏季集中講義の講師として、永田竹司国際基督教大学教授をお迎えすることができました。 7月5日(火)、6日(水)、沖縄パプテスト教会で、『釈義と説教について語ろう、本音で』との主題で、4回の講義がなされました。
講師の永田先生は、宗教学・新約聖書学の教授であるとともに国際基督教大学教会の主任牧師を兼務なさっておられます。
講義の進め方は、沖縄聖書神学校組織神学担当者(宮村)との対話の方法で。
第一回 7月5日午前9時
『聖書の解釈、説教の営みとは』 マルコの福音書を実例として福音書の解釈、また書簡と黙示録それぞれの特徴を重んじての解釈を紹介。同時に、聖書神学や組織神学など裏打ちされる聖書を全体として視野にいれる中でなされる説教の営み。
第二回 7月6日午後1時
『説教の場、説教者と会衆(Ⅰ) 国際基督教大学教会の現場にたって実際に語られた、以下の説教が紹介され、検討されました。
①ピリピ3章13−16節、『前のものに向かって』(2003年1月26日)
②ルカによる福音書10章30−37節、『隣人になる道』(2003年2月16日)
③Ⅰコリント15章12−19節、『死人の復活−創造とあがないー』(2005年3月27日)
④ピリピ4章4−7節、『主にある喜び』(2005年4月24日)
⑤使徒行伝2章1−4節、『聖霊の降臨』(2005年5月15日)
それぞれの説教の背景が多様なことが印象的。説教を通して、それを聴従している会衆の姿が浮き彫りにされて行きます。
説教の構造とか、長さなど実際的な事柄をめぐる質問に対して、永田先生はひとつひとつ丁寧に答え、まさに「本音で」語っておられました。
第三回 7月6日午前9時
『説教の場、説教者と会衆(Ⅱ)』 沖縄で聖書を読み、聖書で沖縄を読む営みの実例として、定礎式における説教の紹介。
エペソ4章15、16節、『成長して、愛のうちに建てられる』(2005年5月28日)
講解説教の実例として、Ⅱテモテ1章15−18節、『オネシポロとその家族」(2005年7月4日)。
建築の現場での説教について積極的な評価。また講解説教が聞き手に重た過ぎるとの感じを与えないかと率直な指摘もなされました。
第四回 7月6日午後1時
『聖霊ご自身と説教者、会衆そして世界』
今回の講義において、その初めの3回においても、聖霊ご自身に対する信仰、聖霊ご自身のみ業に対する信頼について言及されました。さらに第四においては、聖霊ご自身と説教者ばかりでなく、聖霊ご自身と会衆の関係についても焦点が当てられ、それぞれの場で、説教の営みを継続するための励ましを受けました。