明治学院大がクリスマスツリー点灯式開催 クリスマスの喜びを共に 記者 : 坂本直子

明治学院大がクリスマスツリー点灯式開催 クリスマスの喜びを共に
記者 : 坂本直子
http://www.christiantoday.co.jp/articles/24802/20171119/meijigakuin-christmas-tree.htm

目に見えない恵みや歴史を、目に見えるものや象徴的な恵みの手段で表現する、これまた恵み。
 指し示す目に見えるものが指し示される目に見えないものに取って代わらないようにする営みも恵み・


写真:明治学院大学提供
明治学院大学白金キャンパス(東京都目黒区)で18日、クリスマスツリー点灯式(主催:明治学院大学明治学院高等学校)が開催された。この日のために正門横の芝生広場に用意された巨大ツリーに灯がともされると大きな歓声が起こり、キリストの誕生を待ち望む雰囲気にキャンパスは包まれた。
点灯式は、同大学学長の松原康雄氏による聖書朗読から始まった。続いて、明治学院高等学校校長の石川理氏がキリスト降誕の夜の出来事を話し、クリスマスが一人一人の幸せにとどまらず、その福音の喜びを分かち合うことで、すべての人に幸せがもたらされる時だと伝えた。そして、「クリスマスを準備する今日、ツリーにともされる光を見ながら、共にそのことを考えたいと思います」と呼び掛けた。
その後、小諸市立美南ガ丘小学校の児童と、地元である港区立白金の丘学園白金の丘小学校の児童、そして明治学院高等学校ハイグリー部による合唱の後、点灯のボタンが押された。小諸市とは、同学で学んだ島崎藤村が小諸義塾で教鞭をとった縁で協同連携協定を結んでおり、そのつながりから小諸の児童が招かれた。
キャンパスのイベントとして、学生や教職員だけでなく、近隣住民にとっても楽しみとなっている点灯式。同大のツリーへの電飾の始まりは1987年にまでさかのぼる。同大横浜キャンパス(85年開校)の職員有志51人が、「クリスマスらしい雰囲気を伝え、学生を喜ばせたい」という思いから寄付をし合い、チャペル脇のヒマラヤ杉に飾り付けを行ったのだ。
白金キャンパスでも、それ以前から宗教部により、チャペル脇に3、4本あった低木のヒマラヤ杉に電球等で飾り付けはされていた。ただ、同学の長老派の伝統から目立つ飾り付けは好まれず、人目を引く感じではなかった。その後、横浜キャンパスでの飾り付けを受け、89年、白金でも職員に呼び掛けて、翌年から職員81人の寄付による装飾が始められた。
横浜キャンパスでは1996年頃まで手作りによる飾り付けが行われていたが、その後は電飾等が本格的になっていった。白金キャンパスでも93年頃から、業者に依頼して本格的に行うようになった。両キャンパスとも、どんなにやり方が変わっも、その精神や、学生への思いは毎年変わらない。

写真:明治学院大学提供
白金キャンパスでツリーの一般公開を開始したのは2005年。学外からもよく見えるよう、正門横の芝生広場にモミの木を運んで装飾し、同時に点灯式の一般公開も始めた。
宗教部では、建学の精神でもあるキリスト教のメッセージを学生の記憶に残すよい機会と捉え、このイルミネーションの役割は大きいと考えている。また、ツリーの一般公開については、「地域との良好な関係を築きたい」という当時の学長である大塩武氏の強い思いがあった。毎年、点灯式の時だけ、モミの木が設置された芝生広場への立ち入りが可能となり、今年も学生や生徒のほか、近隣住民も大勢集って、美しく輝く巨大なツリーを囲み、にぎやかにクリスマスを祝う姿が見られた。

写真:明治学院大学提供
クリスマスツリーは、国道と明治学院前バス停前の公開空地からよく見え、来年1月5日まで地域の風物詩として光り輝く姿を楽しませてくれる。イルミネーション終了後はモミの木はチップ材にして再利用され、装飾にもLED電球を使用するなど、環境に配慮していることもこのイベントが長く愛され続ける理由の1つだ。
この日の点灯式に参加した明治学院高等学校の女子生徒(1年)はこのように感想を語った。「ツリーが広場に立っていたことを知っていたので、この日をずっと楽しみにしていました。自分の学校で、実際にツリーの点灯式が見られて、とてもよかった」
なお、同大横浜キャンパスの点灯式は、11月22日(水)午後4時45分〜午後6時にかけて行われる。場所は、横浜市にある明治学院大学横浜キャンパスチャペル前で、学生音楽団体によるミニライブも行われる予定。また今後、関東では、聖学院大学(29日)、立教大学(29日)、青山学院大学(12月1日)などがクリスマスツリー点灯式・点灯祭を予定している。