竹の子神学の実例 その3 一枚のハガキが証する、波紋の広がり

竹の子神学の実例 その3  一枚のハガキが証する、波紋の広がり

 故吉岡繁先生からは、貴重な1通の手紙を頂いただけで、教導を重ねて受ける機会を頂けなかったのは残念でした。
 しかし吉岡繁夫人から頂いた一枚のハガキは、その残念な思いを癒してくださるだけでなく、主の恵みの波紋のさらなる広がりを証してくれています。

☆「戦後七〇年こんなにも平和を下さった主を讃美します。
戦争中の証言を御嘉納下さり恐れいりました。また数々の貴重な御著作を賜り、感謝に存じます。ドストエフスキーの名前や著書名だけは知っておりましたが、その他は0でございました。渡辺先生のお名前ともども感激いたしました。
 とはいえ、私共は92才(十一月に)と88才でございますので、精読する力はございません。それで御本等は仙台に送らせて頂きます。
先ず公平先生の兄上清二長老の御子様方、そして仙台教会の方々に回覧して頂きます。先生は仙台教会が改革派になってからの初代牧師です。

 又村山家一家がお世話になりました事、併せて御礼申し上げます。
ますます御用に励まれ、御働きの上にお恵みを祈ります。 在主」

★「村山家一家がお世話になりました事」との記述は、まさに竹の子神学の中核を指し示します。
 仙台改革派教会出身の村山雄一先生ご家族は、私たちが沖縄へ移住した翌年、沖縄に改革派教会の設立との使命を帯び、沖縄で生活を始められました。
 初めから、私たちは、主にある深い友情で結ばれました。
私は自分の持つ限りのコンタクトを村山先生に紹介し、幾つもの学びの機会で協力し続けました。
 私が忘れることが出来ない恵みがあります。沖縄にある改革派教会を訪問する改革派の先生方を、村山先生が首里福音教会に案内くださり、本土では考えられない時間を注いだ徹底的な交わりを持たして頂いたのです。
 榊原先生、牧田先生、山下先生・・・と。
 そうです。仙台改革派教会は、渡邊先生を通して改革派神学と、村山先生を通して改革派教会の先生方との結びつきを与えられた原点であると、吉岡先生ご夫妻との文通を通し教えられました、感謝。