沖縄の女性物理学研究・教育者からの便り

 沖縄の女性物理学研究・教育者からの便り

「宮村先生ご夫妻へ
自筆のお便りありがとうございました。
7月22日に開催されたシンポジウム「沖縄と大和―その溝に立ち」の記事を拝読いたしました。パネリストお三方の熱い思いが伝ってきました。私は参加できず残念な思いをしました。

 実りの秋になりました。
 この度、理学部の紀要に小さな論文を載せました。昨年度の卒研生が行った研究の成果をまとめたものです。9月末に発行となりました。学部4年次の卒業研究ですので、実験は短時間で量も少な目でした。
 卒研生が希望した研究テーマで、私にとっても初めて尽くしの実験内容でした。他学科の
教員の協力も得られ、良い成果が得られました。
 何より卒研生本人がとても喜んでいました。彼は県外の出身で、4月から沖縄県庁で勤務しています。

 夏休み中の9月、私、はひとりで実験を行いました。「研究と教育が主への祈祷、礼拝」との意味を考えながら実験に専念する時を過ごしました。実験の成果は、共同研究者が今月末に学会発表を行います。本学には必要な分析装置がありませんので、県外の大学の
研究者に分析を行ってもらっています。
 今回、新しい方法をいくつか試してみました。未解決の問題も残っていますが、総じてうまくいきました。良かったです。

 10月に入って後学期の授業が始まりました。私は、「物理学実験」と「物理学入門」を担当しています。何れも他学部の学生さんを対象にした教養の授業です。楽しくやっています。
 今年度の卒研生は2名です。感謝です。

 お心遣い、お祈りに感謝を申し上げます。
  宮村先生ご夫妻の宣教の働きが聖霊に励まされ前進し祝福されますようにお祈りいたします。
       N.K.
2016年10月18日