順天堂大学の樋野興夫先生から、第184回「がん哲学学校」の報告

順天堂大学の樋野興夫先生から、第184回「がん哲学学校」の報告

第184回「がん哲学学校」
「生きていく役割、価値との貴重な出会い」〜人生から期待されている存在〜
帰宅途中の夜、本郷での『第3回 がん哲学外来 矢内原忠雄本郷通りカフェ』に立ち寄った。
 テーマは「生きていく役割、価値との貴重な出会い」であった。多数の参加で、部屋は、大いに盛り上がった。NHKテレビの放映取材もあった。

第75回日本癌学会学術総会(パシフィック横浜に於いて)に参加した。
 筆者は、モーニングレクチャー『Knudson 2 hit 45周年記念〜遺伝性がんと環境発がん〜』の機会が与えられた。
 今夏、逝去された、我が恩師 Knudson 博士の追悼記念ともなった。涙なくして語れない! また、「JCA-モヴェルネ賞受賞講演(基礎)」『シークエンス、GWASによるがんゲノム解析・診断』(中川英刀 理化学研究所 ゲノムシークエンス解析研究チーム チームリーダー)の座長の機会が与えられた。日進月歩のがん研究は、日々勉強であり「温故創新」である。

 週末「がん哲学外来 東中野メディカルカフェ」 公開シンポジウム『病気であっても、病人ではない〜人生から期待されている存在〜』(東中野キングス・ガーデンに於いて)で、講演する機会が与えられた。
 その後、多摩恵泉がん哲学外来カフェ 5周年記念シンポジウム“寄り添うこと”(多摩市立グリーンライブセンターに於いて)に赴いた。
 来賓挨拶(阿部裕行 多摩市長)、基調講演『傾聴から理解へ』(大日向雅美 恵泉女学園大学学長)、さらに、講演『多摩市健幸まちづくりについて』(宇里賀奈子 多摩市健幸まちづくり政策監)の話は、大変勉強になった。
 筆者は、終わりに『まとめ』の機会が与えられた。多摩メディカル タウンの時代的意義・歴史的到来について、さりげなく、触れた。

 夜は、葛飾訪問看護部会講演会(葛飾区シンフォニーヒルズに於いて)で、講演『がん医療の隙間を埋めるもの〜がん哲学外来の処方箋〜』する機会が与えられた。『医療の公武合体の時代から、医療維新の時代に向けての医療の開港』を「在宅医療の在り方」と「訪問看護師の時代的役割・使命」の観点から語った。
 早速、「非常に有意義な会となりました。」の心温まるメールを頂いた。「寅さん記念 がん哲学外来カフェ」開設の予感がする。第52回日本肝癌研究会記念市民公開講座(吉祥寺に於いて)で『がん哲学』で講演が与えられた。