東京キリスト教学園時代研究室が隣同士だった・湊晶子先生とのエールの交換 その1

東京キリスト教学園時代研究室が隣同士だった・湊晶子先生とのエールの交換 その1

1986年、沖縄へ移住後も、東京キリスト教学園時代研究室が隣同士だった・湊晶子先生と文通・エールの交換は継続。
湊晶子先生
頌主
 長い梅雨も明けたとのラジオの報道に接しました。本土でも本格的な夏が目前のことと思います。
沖縄では、昨日は今年最初の台風、暑い日々の中で、雨と気温の低下で一息ついたところです。八度目の夏で、沖縄ではある意味で、台風を待ち望んでいるとの言葉を率直に受け入れることができるようになりました。
 
学園へ行っても、授業から授業でなかなか先生方とのお交わりの機会がないのです。しかし先日は、湊先生のお話を久し振りでゆっくり伺うことができ、感謝でした。「定年」という言葉、ぴんと来ませんが、お話を聞いている中に、定年後の御活躍を大いに期待したい思いがしてまいりました。
新渡戸メアリーさんの手紙のこと、本当に湊先生に与えられた、尊い使命と痛感します。先達方の歩みをもっともっと正確に知り、私どもの生き方に生かして行く必要がどれ程大きいことでしょうか。湊先生の尊い御研究の上に豊かな祝福と導きがありますように。
 
実は、私も一つの課題を与えられております。それは、A.G.ゴードンの再臨、聖霊論が内村鑑三の思想と生涯に与えた深い影響についてです。ベル氏が送り続けた書物の中に、A.G.ゴードンのものが含まれ、特に上記の二つの教理に関係するものが、鑑三に与えた影響を、ゴードンと鑑三の生涯に及ぶ関係全体像の中で見、それを一つの視点として福音派と無教会の関係を考察する。見果てぬ夢かもしれませんが。
夏の日々の上に祝福を祈りつつ。
 九三年七月二九日 宮村武夫 
湊晶子先生