順天堂大学医学部の樋野興夫先生が、「言葉の処方箋」の源泉は、ここにあると語る

順天堂大学医学部の樋野興夫先生が、「言葉の処方箋」の源泉は、ここにあると語る

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第176回「がん哲学学校」
「手の届く限りに於いて 手をつける」 〜『誠実・手腕・洞察力・気骨』〜

内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田 がん哲学外来」 & 「矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ」に赴いた。
『「内村鑑三を敬愛する病理学者。がん学を専門とし、医療の「すき間」を埋めるため、「偉大なるお節介」を信条とし日本で初めて「がん哲学外来」を開設。がん難民の救いのため、全国にその輪を広げることに努めておられます。」と紹介されていた。
 「矢内原忠雄記念本郷通りカフェ」も、今後、毎月、開催されるとのことである。感激である。まさに、「手の届く限りに於いて 手をつける」(矢内原忠雄)の実践である。
 筆者の若き日の夜を徹しての読書の対象は、「内村鑑三新渡戸稲造南原繁矢内原忠雄」の 4人 のみであったと、言っても過言でない。筆者を引きつけたのは、4人の感化力を備えた『誠実・手腕・洞察力』と、「歴史的な社会変動期」における、ぶれぬ『気骨』である。筆者の「言葉の処方箋」の源泉は、ここにある。

「がん哲学外来 in 県中“やまの日”講演会 第1回 富山県立中央病院 がん哲学外来 〜 愛情・配慮・寄り添い 〜」(富山県立中央病院)が、開催された。
 富山県立中央病院 緩和ケアセンター長渡辺俊雄先生の <オープニング>に始まり、 <セッション1> の、「富山県立中央病院 がん哲学外来の これからーー」(富山県立中央病院 緩和ケアセンター 竹川茂先生)に続いて、<セッション2>で、筆者は、『あなたのことを 想ってくれる人が そばにいる』のタイトルで、講演の機会が与えられた。
 <セッション3> では、「メディカルカフェ“緩(ゆる)り”」が、企画された。その間、筆者は、入院患者のベットサイドで個人面談を行った。会場は、金沢大学の医師、金沢の市民の参加もあり、大盛況であった。今後、定期的に、毎月、開催されるとのことである。

 冨山から、福井県済生会病院での5周年記念ともなる「浅井三姉妹記念がん哲学外来」に赴いた。
 悩める患者・家族と『対話』しながら、時折、難問には、「内村鑑三新渡戸稲造南原繁矢内原忠雄」の「助言」を求めた。開設から、5年とは、当時を想い出しながら、スタッフの情熱と胆力に、感服した。
 11月には、「北陸 3県(福井・金沢・冨山)がん哲学外来」合同大会が、金沢市で、開催されるとのことである。歴史的な大事業ともなろう。乞うご期待である。