敬愛する、順天堂大学医学部教授・樋野興夫先生から、感銘深い報告

敬愛する、順天堂大学医学部教授・樋野興夫先生から、感銘深い報告

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫 」

第172回「がん哲学学校」
追悼:Alfred G. Knudson, Jr., MD, PhD
(8/9/1922 - 7/10/2016)

筆者のアメリカ時代の恩師、Alfred G. Knudson, Jr., MD, PhDが、93歳で逝去された。
奥様から「He was really special and I miss him a lot, — Thanks for everything you did for him.」とのメールを頂いた。
私のwifeは、直ちに、「He always impressed me with his vast knowledge of many subjects, especially the arts. I remember when we visited you in USA with our kids and Alfred sat looking at a book and explaining the art work to our girls, and his sitting in my kitchen in Japan and folding origami.-- He was a very special man.」返事した。『折り紙』で、子供達に 優しく語るKnudson博士の姿は、忘れ得ぬ我が家の想い出である。

思えば、昨年 (2015年) 9月、Philadelphia の Knudson博士宅を訪問したのが、今生の別れとなった。丁度、その時、発行された、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)も捧げた。

早速、「偉大なる国際的学者であったKnudson博士のご逝去、訃報に驚くと同時に、謹んでご冥福を祈っております。樋野先生は直接ご指導を受けた方でもあり、その哀しみはとても大きいと思います。彼の学者としての遺志を受け継ぎ、今後も がん哲学 などの発展に寄与して下さい。」との心温まる、慰めのメールを頂いた。涙なくして語れない。人生は、人知を超えた出会いである。まさに人生の ” two-hit” である。

「本日の早朝、NHKラジオ『ラジオ深夜便』(7月15日、4:00 am台)【明日へのことば】がんの哲学を拝聴させていただきました。
先生の声はとても落ち着いていて説得力がありました。あの時間帯でのあの声のトーンは大変良かったと思います。」、『改めて「がん哲学」そして「がん哲学外来」を、そして樋野先生のそれへの深く強い思い入れを噛みしめました。ありがとうございました。』、「樋野先生の人徳の大きさを感じています。」など、多くのコメントを頂いた。土曜日午後の第50回記念OCCメディカル・カフェでも、話題になった。

週末の「高校生セミナー:顕微鏡の世界〜正常細胞とがん細胞の違い〜」(順天堂大に於いて)で、筆者は『開会の挨拶・がん教育』で、話す機会が与えられた。10校から参加された生徒の『真摯な魂と輝く眼』には、大いに感動した。