各地に、静かに確かに広がる、樋野興夫順天堂大学医学部教授の葉yらきの報告

各地に、静かに確かに広がる、樋野興夫順天堂大学医学部教授の葉yらきの報告

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第161回「がん哲学学校」
『自分の休みを有益な目的に使える絶好な場』 〜 メディカル・キングダム〜

『まちなかメディカルカフェ in 宇都宮 3周年記念講演会〜病に寄りそう心〜』(栃木県総合文化センターに於いて)に赴いた。
筆者は、『寄り添う心〜「がん哲学外来」からの学び〜』で、講演する機会を与えられた。大下 大圓氏(飛騨千光寺住職・高野山大学大学院・臨床宗教教養講座客員教授)は、『“たましい”は病にならない』、横山 孝子氏(キャンナス烏山/まちなかメディカルカフェ in 宇都宮)は、『求める手に 差し出す手〜キャンナス鳥山の活動について〜』、平林かおる氏(まちなかメディカルカフェ in 宇都宮代表)は、『傍らに立つ』と、皆様、感動的な、お話であった。

第2部は、パネルディスカッション『病に寄りそう心』であった。多数の参加者があり、会場は、満員であった。

 今後、日光市でも、『二宮尊徳記念 がん哲学外来・カフェ』が、開設される予感がした。まさに、『自分の休みを有益な目的に使える絶好な場=がん哲学外来・カフェ』であり、『21世紀の二宮尊徳=誠実な人は、前もってことを知ることができる』{『代表的日本人』(内村鑑三著)}の時代的出番となろう。

広島在住の義兄から、送られて来た中國新聞(2016年4月24日付け)の『話題の一冊』欄に、『がん哲学外来へようこそ』(新潮新書)の書評が『悩みへ「ことばの処方箋」』として、大きく紹介されていた。
 義兄の「心優しい思いやり」は、本当に嬉しかった。記事の中に、筆者は『出雲市出身』と紹介されていた。

 偶然にも、同じ週は、広島大学医学部での病理学の特別講義『病因・病態学:「広々とした病理学〜マクロからミクロ〜」』に赴いた。
 教室は満席であった。学生全員のコメントを、後で、全部、丁寧に拝読した。『21世紀のソクラテス』、『ゆくゆくは、厚労相、そして内閣総理大臣として、日本を新渡戸稲造を範とする誇り高き国にすること、そして島根県を世界に誇るメディカル・キングダムとして頂きたい』、『樋野先生は、聖人のような人』などなど、身に余る、感想を頂いた。本当に、涙なくして語れない。医学生の真摯な、誠実な『vision & dream』を、肌で実感する授業となった。
 見本の提示は、教育者としての役割でもあり、『教育とは、すべてのものを忘れた後に残るもの』である。