校歌とボート部応援歌、そしてモーツアルト

校歌とボート部応援歌、そしてモーツアルト

沖縄時代のことです。ある時臨時の収入があったところへ、電話でモーツアルト大全集CDの売り込みがあったので、購入を即決したのです。君代に、「あいかわらず、宵越しのお金は持てないのだから」など、あれこれ言われましたが。
 中高時代の音楽と言えば、校歌とボート部応援歌を歌うのが中心、それに後に讃美歌が加わりました、それも当時の小岩アッセンブリー教会では手を叩きながら歌うのが基本でした。
 しかしこうした背景の中で、乱暴に見えるモーツアルト大全集CD購入の背後に、上智大学神学部での恩師ネメシェギ先生のモーツアルトについてのお話。それ以前に日本クリスチャンカレッジ1年生の時に、『ローマ書講解』の第一版への序をとして出会った、説教者K。バルトがモーツアルトについて書いている文章が、潜在意識にあったと理解します。
 いずれにしても、自分なりに心血を注いだ首里福音教会を離れ、教会連合を退く、思ってもみなかった修羅場の日々、CDでモーツアルト聴く営みが生活の一部になり、その後の生活で定着したのは、確かな事実です。
 しかしモーツアルトだけを聴くのではないのです。たとえば最近は、少し前に岸義紘先生が恵送下さった、ご自身のサクソフォン演奏のCDを繰り返し聴いています。静かに充電される思いです。