「どうか私を、見捨てないで」(詩篇119:8)を味読・身読しながら、一冊の本を思い出しました。そうです。以下の本です。
1893年〈明治26年)、内村鑑三33歳の時の著作、『基督信徒の慰』においては、
第一章 愛するものの失せし時
第二章 国人に捨てられし時
第三章 基督教会に捨てられし時
第四章 事業に失敗せし時
第五章 貧に迫りし時
第六章 不治の病に罹りし時
それぞれ自らの経験と重なる課題を、「苦しめる基督信徒を代表し、身を不幸の極点に置き、基督教の原理を以て自ら慰めん事を勉め」ています。この背後に、詩篇119:8に深く関わる、恵みと応答を覚えます。