2015年8月23日(日)③畏友樋野順天堂大学医学部教授樋野興夫先生の思索と行動の報告

2015年8月23日(日)③畏友樋野順天堂大学医学部教授樋野興夫先生の思索と行動の報告

宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第125回「がん哲学学校」
「温かい他人を求める」〜「社会への贈り物」〜

第1回「メディカル・ビレッジ 構想運営委員会」(代表:筆者)が、開催された。現在、人口 約50人の島根県の鵜峠(隣りは鷺浦、鵜峠+鷺浦=鵜鷺)で、生まれた筆者にとって、長年の夢の実現に向けての第一歩である。「医療の協働体」は、人類の進むべき道であろう。
「冷たい親族に悩むのではなく、温かい他人を求める」のは、まさに「八方塞がりでも、天は開いている」状況である。
今秋、キックオフ シンポジウムが、都内で企画さている。歴史的大事業である。

文部科学省 新学術領域研究>「がん支援」総括支援活動班 がん支援: 生命科学系3分野合同シンポジウム(一橋講堂 学術総合センター)に参加した。がん研究は、日進月歩である。本当に、日々勉強である。「純度の高い専門性と社会的包容力」の堅持は、がん学者の「道義的な責任」であり、使命でもあろう。

特別講演「がん教育〜丁寧な大局観〜」(サクラファインテックジャパンに於いて)の機会が与えられた。
 大学生を含め、多数の聴講者があり、会場は盛況であった。「風貌を診て、心まで診る」は、「マクロからミクロ、ミクロからマクロ」であり、「森を見て、木の皮まで見る」心得であり、病理解剖・顕微鏡診断に従事している病理学者の「社会への贈り物」であると感ずるこの頃である。

週末の午後、「東村山 がん哲学外来メディカル・カフェ」1周年記念会(東村山サンパルネ・コンベンションホールに於いて)が、東村山市の後援で、開催された。東村山市 健康福祉部の職員の方の来賓挨拶に続き、筆者は、特別講演「がん哲学外来 いい覚悟で生きる〜愉快に過激に品性をもって〜」をする機会を与えられた。音楽演奏もあり、会場は、がん患者、医療従事者、市民、学生と多種の参加者で埋まり、主催者の企画力・胆力には、ただただ、感服した。

毎日新聞、読売新聞に続いて、日経新聞(2015年8月22日朝刊)、朝日新聞(2015年8月23日朝刊)に、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)の広告が大きく掲載されていた。忽ち3刷りとのことである。
「アマゾン-カテゴリ 死生観」も、ベストセラー1位が、続いているとのことである。