2015年7月19日(日)③ペテロ・ネメシュギ神父と42年ぶりに再会の恵み 余滴

2015年7月19日(日)③ペテロ・ネメシュギ神父と42年ぶりに再会の恵み 余滴
 君代は、今回2回のネメシェギ神父講演会を、私と一緒に聞きました。
その中で、先生が話された次のエピソートが特別気に入り、幾人かの方々に紹介しています。

 ネメシェギ神父が昔、北海道へ行ってそこで一日泊まって、パリ・ミッション会のエルヴェー神父に会われた時のエピソートです。
「エルヴェー神父はその時ちょうど九十歳でした。彼はとても面白い話をしたのです。七十年前から日本で務めている方でしたので日本でのキリスト教の新しい宣教の歴史を全部知っていました。
 彼の話を聞いて、私はこう言いました。『神父様、あなたが今話したことは、あなただけが覚えていて、話すことができる方です。どうぞ東京へきて、このことを神学生に話して下さい。彼らにとって非常に大切な教えになるでしょう。神父様の為に九十歳のお祝いもしましょう。来てください。』
 するとエルヴェー神父様は、『ああ、私は祝われることにもはや何の興味もありません。』(笑い)。
 そこで私はちょっと間違ったことを言いました。『ああ神父様、その気持ちはわかります。神父様もただ天上の永遠のエルサレムで祝いたいでしょうね。』
 エルヴェー神父様は今度こう言ったのです。
 『別に急ぎません。』(大笑)
 私も同じ気持ちです。
 では皆さん、良く聞いてくれたこと、ありがとうございました・」
(ペテロ・ネメシュギ神父来日講演(1)「福音書にみるイエスのあわれみ」)。