ルカの福音書味読・身読の手引き・その100
☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。
「ルカの福音書を読み進めて」
ルカ1章1節ー4節
[1]序
今週は受難週、主イエスの受難を特別に記念する機会です。そして来週のイースターに備える歩みを進めます。
今朝私たちは、もう1章1ー4節に戻り、ルカの福音書の目的を確かめ、内容の大きな流れを振り返り、22、23章の受難の記事に心をとめたいのです。
[2]ルカの福音書、その目的
(1)ルカ1章1−4節(参照使徒の働き1章1、2節)
目的は、「すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます」。
①教えと信仰
②事実と信仰
③「よくわかる」と信仰
ヨハネの福音書が書かれた目的を明らかにしている、ヨハネの福音書20章31節、
「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである」が助けになります。
(2)誰が書いているのか、「多くの人が」、「私も」。
①「多くの人が」。「初めからの目撃者で、みことばに仕える者となった人々が、私たちに伝えたそのとおりを」→「多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みております」。
②「私も」。「すべてのことを初めから綿密に調べております」→「順序を立てて書く」。
(3)誰に書いているのか。
「尊敬するテオピロ殿」
[3]何が書かれているのか・ルカの福音書の内容
(1)「私たちの間ですでに確信されている出来事」(1節)。
福音とは、神の救いの出来事・事実の良きニュース。
(2)使徒の働き1章1,2節、「イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで」。
(3)ルカの福音書の大きな流れ
主イエスの宣教への備え 1ー3章
開始 3章1節ー4章13節
主イエスのガリラヤでの宣教 4章14節ー9章50節
ガリラヤからエルサレムへ 9章51節ー19章27節
エルサレムにおける宣教 19章28節ー21章38節
主イエスの受難 22,23章
主イエスの復活 24章