ルカの福音書味読・身読の手引き・その96

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。

「生きている方」
ルカ23章56節後半ー24章12節

[1]序 
今朝の主日礼拝では、いよいよルカの福音書最後の章・24章に移り、主イエスの復活の出来事を伝える記事を読み進めまていきます。」
今朝の箇所については、マタイ28:1ー8、マルコ16:1ー8、ヨハネ20:1ー8を参照。
大きな流れと共に、ルカの特徴を教えられます。
 
[2]からの墓(1)主イエスの墓に向かう婦人たち。
 彼女たちの意図・目的。

(2)からの墓。
 「見ると、石が墓からわきにころがしてあった。はいって見ると、主イエスのからだはなかった。」(2、3節)。

(3)途方にくれる婦人たち。
 
[3]「女たちは主イエスのことばを思い出した」
(1)婦人たちの問題。
 「あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。」

(2)婦人たちがなすべきこと。
 それは、主イエスのことばを思い起こすこと。
①十字架と復活についての主イエスのことば。
 9章22節、「そして言われた。『人の子は、必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、殺され、そして三日目によみがえらねばならないのです。』」
参照18章32、33節。
主イエスは、ご自身の十字架と復活を預言なさり、そのいずれもが神のご計画によることを教えておられる。

②からの墓は、復活の約束の成就を示す。

③主イエスのことばを思い出す。主イエスが生きてい給うことを確信するとき、彼女たちは、復活の出来ごとの報告者となる(9節)。
 
[4]結び
(1)主イエスのことばを通して、主イエスの復活を信じる信仰へ。
参照ヨハネ福音書20章29節、
「イエスは彼に言われた。『あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。』」

(2)「イエス復活の日の顕現によって弟子たちの不信仰な無気力さを、徐々に、一歩一歩克服して行って、ついに彼らが、ふたたび祝福に満ちた喜びと心底からの感謝をもって、イエスのもわりに集められるようになった」(A.シュラッター)を、ルカの記事は明らかにしています。
24章25節以下、24章44節以下。