「三つの具体的関係」 Ⅰペテロ2章18−3章13節 

2013年4月28日
聖望キリスト教会 主日礼拝
Ⅰペテロ2章18−3章13節 
「三つの具体的関係」

御父、御子、御霊、生ける三位一体なる神の御名を讃美します。
[1]序
(1)2013年3月24日岩崎淳兄の洗礼式を迎えた主日礼拝から1箇月、今朝再び皆様と共に主を礼拝し、みことばを味読・身読する恵みの機会を与えられ心より感謝いたします。

(2)この1箇月、皆様それぞれに恵みから恵みへの歩みをなしてこられたと覚えます。
私たちも、4月3日に岩崎淳兄との合作・童謡説教を開始、1日1話の割合で継続、今朝は、童謡説教26「さっちゃン」その3、恵みの波紋が広がっています。

(3)今回は、Ⅰペテロ2章18節から3章13節、少し長い箇所に焦点を当てます。
当時のロ−マ社会の現実の中で、キリスト者が生きて行くための原則だけでなく、具体的な実例・生活・生涯を取り上げている箇所です。
 社会の矛盾を一身に受ける奴隷(家内労働に従事)の実例を直視し、ロ−マ社会のどの階級の者でもキリスト者がいかに生きるべきか実際的な指針をペテロは与えています。
 この前後の大きな流れに意を注いでおくことは、有益です。
2章11−17節基本的原則、2章18−3章7節三つの具体的な課題、3章8−13節どのような立場にあってもすべての人にとっての原則。原則と現実のブレンド

[2]キリストも、2章18節−25節
(1)Ⅰペテロの特徴
 新約聖書におけるしもべに対する勧めは、主人に従うように(エペソ6章5節、コロサイ3章22節、Ⅰテモテ6章1、2節)との基本。
 その根拠は、しもべたちは地上の主人に仕えることによって、天におられる主に仕えることになる。主イエスは、主人の側、仕えられる者の側。
ところがⅠペテロでは「キリストも」(Ⅰペテロ2章21節)と、あなた方と全く同じようにと、キリストご自身が、仕える者の側、奴隷の立場。
 
(2)この箇所で提示する三点
 具体的に三点を提示。
①積極的に「善を行う」

②日常生活を直視、「苦しみ受ける」使命。

③「耐え忍ぶ」、置かれた立場・持ち場から逃げ出さない。
ロ−マ8章25節「もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。」

[3]妻たち、夫たち、あなたがたはみな、3章Ⅰ−13節
(1)妻たち
①目や心を、共に同時代を生きる他の人々に向かって開く。

②時代を越えてとうとうと流れる神の民の歴史の中に、「サラの子として」として掛け替えのない場所。

(2)夫たち
①妻と「ともに生活」、全生活にわたる全人格的なかかわり。

②妻を尊敬、夫のわきまえ。

(3)あなたがたはみな
3章8節「あなたがたはみな」
4章10節「それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。」
 
[4]集中と展開(1)集中
 時と場所の全く異なる環境の中でも、主イエスにしもべとして従い得る道。
今、ここで、この持ち場・立場で私なりに。言い訳からの解放。
1箇月ばかりでなく、この1週間も恵みから恵みへ。
①4月21日小岩栄光キリスト教会での主日礼拝宣教。
1955年3月22日、一高校生として、1冊の文語訳新約聖書を通して、キリスト信仰に導かれ、翌主日礼拝に小岩アッセブリー教会(現小岩栄光キリスト教会)に出席、以来徹底した聖霊信仰、徹底した聖書信仰の道を歩み続け、感謝。喜びと感謝に満たされ宣教。

②4月22日吉枝宅第32回ペン剣祈祷会、1956年に、私は一枚のボスタ−を母校に。
吉枝兄との出会い、聖書研究会の祈りの交わり、後輩曽根武校長の応接室での早朝祈祷会。

③4月27日第20回市川うちなーんちゅの祈祷会、8月31日ー9月6日沖縄訪問・宣教。

(2)展開
持ち場、立場の多様さ、相手に対する理解。
ルカ18章11,12節に見るパリサイ人の祈りからの解放の道。
個と全体の関係を深く理解し、世に行き、関係の中に生きるキリスト者・教会。