ルカの福音書味読・身読の手引き・その72

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報k告

「主がお入用なのです
ルカの福音書19:28〜40節

[1]序
 今朝は七月第一主日の礼拝、1993年の後半の歩みに入りました。7月と8月には、教会学校の夏季キャンプ(7月25−26日)、中高生キャンプ(8月16日−18日)などを中心に夏の歩みを進めます。
こうした中で、今朝はルカの福音書19章28−40節を味わいます。
まず28、29節のエルサレムを目前にしている背景に注意し、普通「エルサレム入城」と呼ばれる場面を二つの点を軸に。

[2]「主がお入用です」(28−35節)
(1)主イエス、ふたりの弟子に役割・使命を与え派遣。
 ①主イエスの弟子とは、「使いに出された」者たち(32節)。

 ②使命の内容、二つの点。 
「まだだれも乗ったことのないろばの子」→「それをほどいて連れて くること」(30節)。
 「『なぜ、ほどくのか』尋る人があったら」→「主がお入用なのです」(直訳,「それの主人がそれを必要」、31節)。

(2)ふたり弟子、主イエスの命令に従う。
 ①主イエスの命令のように、弟子たち行動し語る(32−35節前半)。

 ②「イエスが話されたとおりであった」(32節、参照マタイ26章6節、マルコ11章6節)。

(3)「そして、そのろばの子の上に自分たちの上着を敷いて、イエスをお乗せした」(35節)。
 ①命令されたこと以上に。
ルカは弟子たちの活動を特に詳しく描く。
 ②マタイ21章4−6節、ヨハネ12章16節には、ゼカリヤ9章9節の成就と。

[3]「喜んで大声で神を賛美」(36−40節)
(1)誰が、どのような中で。 
 ①「弟子たちの群れはみな」
 
②オリーブ山をくだりエルサレムを目前に、「自分たちの見たすべての力あるわざのことで」(37節)。

 ③「喜んで大声に神を賛美し始め」(37節)。

(2)賛美の内容(38節)
 ①「祝福あれ。主の御名によって来られる王に」(ヨハネ12章13節)。

②「天には平和。栄光は、いと高き所に。」

(3)神への賛美をやめさせようとする力に対して主イエスの答え。
 「この人たちが黙れば」→「石が叫びます」(40節)。

[4]結び

(1)主イエスは弟子の主として、弟子に使命を与え派遣。
主イエスが必要とされ、用いられるろばの子。
賛美を受けるにふさわし、「主の主、王の王」なるお方(黙示録5章13、14節)。

(2)弟子たちは使いに出され、使命を果たす者。また神への賛美に生きる者として。