ルカの福音書身読の手引き・その59

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報k告

「イエスはその人を抱いて直してやり」
ルカの福音書14:1−6節

[1]序
 今朝の聖書の箇所も、主イエスがパリサイ人たちと安息日をめぐり、癒しをなさり主張をなさるの記事です(6:6−11、13:10−17)。
ここに登場するパリサイ派の指導者は、おそらく会堂の監督であり、会堂での礼拝後安息日の祝いの食事(4:38、39)での出来事。

[2]律法学者やパリサイ人たちの態度
(1)「みんながじっとイエスを見つめていた」(1節、6:6)。

(2)「安息日に病気を直すことは正しいことですか、それともよくないことですか」と人々が自ら考えるように訴えられます。
主イエスの問いに対して、「彼らは黙っていた」(4節)。

(3)5節に見る、主イエスの問いに対しても、「彼らは答えることができなかった」(6節)。この問いを通して、主イエス安息日が神の恵みの日であることを明らかにされます。

[3]主イエスの態度
(1)主イエスと病める人と関係
 「そこには、イエスの真正面に、水腫をわずらっている人がいた」(2節)。主イエスは、その人をご自身の真正面に見てくださる。

(2)主イエスは、ことばに現されていない挑戦に答え、人々に問いつつ、「イエスはその人を抱いて直してやり、そしてお帰しになった」(4節)と癒しの業を進められます。

[4]結び 
主イエスは、ひとりひとりをどのように取り扱われるか。
「抱いて直してやり」(9:47、15章の三つのたとえ、羊飼に抱かれた子羊の姿)と、主イエスの愛と助けが示されています。