ルカの福音書身読の手引き・その32

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。

「聞き方に注意」
                  ルカの福音書8章4−18節
[1]序
 今朝は少し長い箇所です。
まず全体の流れに注意し、次に15節に集中。

[2]「どんな意味か」(9節)
(1)4−15節と16−18節の結び
 「神の国の奥義」(10節)。
神の国」とは、すでに何回を教えられてきたように、主なる神の統治の事実。
主なる神は、神のことばを通して統治なさる。神のことばは、小さな種やあかりのようなものです。しかしそれは必ず実を結び明らかにされる。この事実に意を注ぐことこそ鍵です。

(2)「このたとえの意味は」(11節)  
①9節は弟子たちの質問、11節は主イエスの答え。
しかし弟子たちの質問は、8節後半に見る主イエスの叫び(「叫び続けた」)により引き起こされています。

②5−8節のたとえは、11〜15節にその意味を見る。
(イ)種は神のことば(8章21節とマルコ3章35節比較)。
(ロ)種が実を結ぶのを妨げるものがある。
(ハ)聞き方に注意するとは、実を結ぶように聞くこと(15節)。

[3]「良い地に落ちるとは」(15節)
(1)「正しい,良い心でみことばを聞く」

(2)「しっかりと守り,よく耐えて」
 神のことばの確かさ(イザヤ55:10,11参照)に心を強められ、希望に満たされ生活と生涯を通して義務を果たし続ける歩み(21:15〜19参照)。忍耐と希望(ローマ8章25節)

(3)「実を結ばせるのです」
 神の統治は必ず明らかにされます(17節)。
「実を結ぶ」のは、
①私たちの生活と生涯で今すでに、
神の国全体のご計画(創造から新天・新地)の中で、いまだ、しかしやがて必ず。

[4]結び
(1)神のことばに対する態度、私たちの責任。たとえの最初の三つの場合に注意.

(2)神ご自身の導き、聖霊ご自身の働きの約束、
ヨハネ福音書14章26節、
「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」

ヨハネ15章26、27節、
「わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。
あなたがたもあかしするのです。初めからわたしといっしょにいたからです。」