ルカの福音書身読の手引き・その23

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。

「幸いと哀れ」
ルカの福音書6章20節〜26節

[1]序 
印象深い一週間の歩みを守られ,今朝は5月の第一の主日礼拝を迎えています.1992年も三分の一を過ぎたわけです.そうした中で,今朝もルカの福音書を読み進めましょう.6章20節から26節の箇所です.ここは,マタイの福音書5章3節以下と深い関係のありますが,それぞれ特徴もあります(マタイ,「その人」,ルカ,「あなたがた」など).今朝に続き,以下のように味わっていきます。
 5月10日,ルカ6:27〜38,『あなたの敵をあいしなさい』
 5月17日,ルカ6:39〜45,『十分訓練を受けた者は』
 5月24日,ルカ6:46〜49,『それを行う人たち』

[2]「幸いです」(6章20〜23節)(1)「貧しい者は幸いです.<なぜなら>神の国はあなたがたのものですから」(20節).

(2)「いま飢えている者は幸いです.あなたがたは,やがて飽くことができます」(21節).

(3)「いま泣いている者は幸いです.あなたがたは,いまに笑うようになります」(21節).

(4)「人の子のために・・・」(22,23節).

[3]「哀れな者」(6章24〜26節) 
マタイの方にはない,ルカの特徴.申命記などに見る,神と神の民の契約関係を現すところでは,祝福と呪い(.20と24,21節前半と25節前半,21節後半と25節後半)
(1)富んでいるあなたがたは,哀れな者.理由は,慰めを,すでに受けているから(24節).

(2)いま食べ飽きているあなたがたは,哀れな者.理由は,やがて飢えるようになるから」(25節).

(3)いま笑っているあなたがたは,哀れな者.理由は,やがて悲しみ泣くようになるから(25節)

(4)みなの人にほめられるときは,哀れな者.

[4]結び
(1)本当の価値判断.

(2)「いま」,「やがて」.生涯の終わり,歴史の終わりから今を見ていく.参照.はじめから今を見ていく.そうです。主イエス・キリストご自身こそ、アルファであり、オメガなるお方です。

(3)27節以下の命令との結び付き.