ルカの福音書身読の手引き・その1

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告。

『ルカの福音書、その目的』
ルカ1章1〜7節

[1]序 
今朝から、主日礼拝でルカの福音書を読み始めます。主日礼拝で福音書を味わうのは、ヨハネ福音書の時(1986年4月から1988年5月)以来です。

[2]ルカの福音書、その目的
(1)ルカ1章1〜4節、使徒の働き1章1,2節
 この箇所の役割、ルカの福音書の目的を明らかにするため。
 ヨハネ福音書の場合、ヨハネ福音書20章31節、「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである」。

(2)何が。ルカの福音書の内容。
①「私たちの間ですでに確信されている出来事」(1節)。福音とは、良きニュース、神の救いの出来事。
使徒の働き1章1,2節、「イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで」。

(3)誰が書いているのか。「多くの人が」、「私も」。
①「多くの人が」。「初めからの目撃者で、みことばに仕える者となった人々が、私たちに伝えたそのとおりを」→「多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みております」。
②「私も」。「すべてのことを初めから綿密に調べております」→「順序を立てて書く」。

(4)誰に書いているのか。
 「尊敬するテオピロ殿」

(5)目的は
 「すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます」。
①教えと信仰、
②事実と信仰、
③「よくわかる」と信仰

[3]ザカリヤとエリザベツ

(1)5節以下で、まず最初に一組みの夫妻の姿を伝えていることに注意したいのです。

(2)「ふたりとももう年をとっていた」。一,二章の洗礼者ヨハネと主イエスの誕生を伝える記事において、このふたりと共に、老シメオン(2章25節)、84歳のアンナ(25節36節)の姿を描いています。

[4]結び
(1)福音とは、「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい」(Ⅱテモテ2章8節)。

(2)「尊敬するテオピロ殿」。一人のため。一人を通してどの人にも。誰にでも開かれているルカの福音書を、私たち一人一人が個人的に受け止めていく必要。

(3)一組みの夫妻、年輩の人の役割。