『愛の小海か、小海の愛か−佐久・神学の里への道−』

『愛の小海か、小海の愛か−佐久・神学の里への道−』小海キリスト教会の主日礼拝
ヨハネ4章19−21節

[1]序
2012年8月15日、小海キリスト教会と同じ長野県南佐久郡小海町の松原湖バイブルキャンプで、8月12日小海キリスト教会の主日礼拝を再考でき、感謝します。

当日、Ⅰヨハネ4章19−21節に基づき、2本の柱を確認しました。
(1)4章19節、神の愛・・・はじめ。神の愛の先行。
「私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。」

(2)4章20,21節、神の愛への応答・兄弟愛。
「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。
神を愛する者は、兄弟をも愛すべきです。私たちはこの命令をキリストから受けています。」

[2]愛の小海
「神がまず私たちを愛してくださったからです。」、この聖書のことばをメガネとして小海町、佐久を見る時、その時本来の姿が見えてくる。これこそ、小海キリスト教会の基本的使命。この聖書の地域観の基盤として、詩篇119篇4節、
「【主】よ。地はあなたの恵みに満ちています。
 あなたのおきてを私に教えてください。」

[3]小海の愛 
小海地域が根源的事実として神の愛の対象である。「神がまず私たちを愛してくださった」愛の事実を身に受けている本来の自己の姿を地域を代表して認識し、神の御前に讃美する、これこそ小海キリスト教会の礼拝なのです。
 
この礼拝に生きる小海キリスト教会は、神の愛への応答としての小海の愛を小海の地域を代表し小海が本来表現すべき小海の愛を、身をもって証しするのです。
現に小海の愛としての小海キリスト教会の発信がなされています。
①『通信小海』
 5700部で始められた『通信小海』の地域全戸数への配布は、月ごとに年毎に継続され、現在は、毎月7000部。
 その内容は、社会的事柄、聖書研究、家庭問題を中心に。
つまり本来人間は、創造者の御心が明示されています。単に人々を教会に招く手段だけではないのです。

②山谷への食料の支援の協力。
使徒行伝に見る地の果てローマへの証しと同じく、信州から地の果て東京への証し。

水草修治牧師の文書を中心とした発信
牧師の各種の活動は、単に牧師個人の活動ではなく、小海キリスト教会の祈りに支えられた教会全体の活動。

 こうして小海キリスト教会は、本来小海、佐久の地が発信すべき、小海の愛を地域を代表として、地域の全住民のモデルとして発信し続けるのです。

[4]集中と展開
(1)集中
 主日礼拝を中心に、みことばと聖霊ご自身の導きにより、小海キリスト教会の兄姉の知性、感情、意志を通して心に、神の根源的、実際的な愛が注がれ続けます。
 この愛の小海の事実は、必ず応答の恵みを生み出し(Ⅰコリント15章10節)、兄姉の生活・生涯に聖霊ご自身の実を結びます。

(2)展開
 結ばれる実は、単に個人的なものであるばかりでなく、礼拝共同体としての小海キリスト教会・生きるキリストの生けるからだとしてのけ教会の成長です。
しかもそれだけでなく佐久地域文化への波紋の広がりです。
 そうです。聖書を通して万物を見る・神学の営みが多様に展開して行く、
−佐久・神学の里への道−です。祈ります。

★8月13日から松原湖バイブルキャンプで宣教を担当しながら、
−佐久・神学の里への道−における、松原湖バイブルキャンプの特別な位置をしみじみと実感しました。
 1952年の第1回キャンプ開催から今日まで、一体どれだけの人々が、この佐久の地・
松原湖バイブルキャンプに集い聖書を学び、生活・生涯がキリストを中心とされ、聖書を通してすべてを見る・真の神学を学んできたかを覚えます。
 小海キリスト教会の誕生と成長自体も松原湖バイブルキャンプの存在と切り離すことは出来ないのです。
 確かに、現に、佐久・神学の里です。
しかし「ますます」です。その使命達成のために、小海キリスト教会が松原湖バイブルキャンプが豊かに用い続けられますように。