順天堂大学医学部樋野興夫先生から、第231回「がん哲学学校」 『対話学の推進』 〜医師の2つの使命〜の報告

順天堂大学医学部樋野興夫先生から、第231回「がん哲学学校」
『対話学の推進』 〜医師の2つの使命〜の報告

「感謝申し上げます。
樋野

第231回「がん哲学学校」
『対話学の推進』 〜医師の2つの使命〜
山梨大学医学部特別講義『がん哲学 〜 医師の2つの使命 〜』(山梨大 医学科3年次 対象:山梨大学医学部 第一内科教授 榎本信幸先生 主催)に出向いた。
聴講する学生の真剣な姿勢には、大いに感激した、「学生も これまで あまり考えていなかった視点からの 御講演の内容に熱心に聴講しておりました。」との温かいコメントを頂いた。これこそ「病理学者の視点の特異性」であろう!

文京区駒本小学校で、5年生、6年生を対象とした『がん教育』をする機会が与えられた。小学生の真摯な態度、さらに、講義後の多数の質問には、大いに感動した。医学生とは、違う積極性と、関心の持ち方、また、質問の多様性には、『がん教育』の在り方としても、大いなる参考となった。
今回は、『教育とは、すべてのものを忘れた後に残るもの』の実践の場ともなった。来年 (2018年) 1月29日公開シンポジウム『がん教育を考える 〜
純度の高い専門性と社会的包容力〜』(主催:文京区教育委員会、共催:順天堂大学、文京区シビックホールに於いて)が、企画されている。
 筆者は、「総括」の役割を与えられている。

小江戸 がん哲学外来(埼玉医科大学 総合医療センター ブレストケア科 矢形 寛教授 主催)(埼玉医科大学総合医療センターに於いて)に赴いた。面談患者の様々な悩みに寄り添うことの大切さを、改めて痛感した。
 当日、わざわざ、新幹線で、大坂からも面談に来られていた。『病気であっても、病人ではない』社会構築は、人類の進むべき方向であろう。「手術療法、放射線療法、化学療法その他の がん医療に携わる がん専門医療人を養成する大学の取組」を支援する『文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」』の基調講演『医療者の2つの使命〜 学者的な責任 & 人間的な責任 〜』で、大坂大学中之島センターに赴いた。
 まさに『対話学の推進』は医療時代の要請となろう。

 来年 (2018年) 1月8日の「横浜がん哲学外来10周年記念」市民公開シンポジウム『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』(横浜市開港記念会館に於いて)のチラシが届いた。筆者の基調講演『個性を引き出す 〜 言葉の処方箋
〜』が紹介されていた。
 筆者が、大学病院から最初に「陣営の外」に出て、早10年である。