「四福音書・味読の手引き」
「四福音書・味読の手引き」
[Ⅰ] 序
パウロは、テモテに「私の福音」を明示、Ⅱテモテ2章8節。
「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。」
では、どのようにして。
私たちに与えられている恵みの手段の大切な一つは、四福音書を、聖霊ご自身の助けを求めつつ読み続けて行く道、日々に、そして生涯にわたって。
[Ⅱ] マタイとマルコ
(1) マタイ
① マタイ1章1節
「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。」
アブラハムとダビデの間は約千年、ダビデとイエス・キリストの間も約千年、そしてイエス・キリストと私たちの間は約二千年の隔たり。少なくとも四千年の広がりを大切にマタイの福音書を味読。
② マタイ28章20節
「また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも(日々に)、あなたがたとともにいます。」
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この驚くべき約束、マタイの福音書の味読を通して、感謝。
(2) マルコ
① マルコ10章32節
「さて、一行は、エルサレムに上る途中にあった。イエスは先頭に立って歩いて行かれた。」
② マルコ16章7節
「イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。」
マルコの福音書の味読を通して、十字架に向かい先頭に立ち、私たちより先に私たちのガリラヤへ行かれる主イエスの姿を心に刻む。
[Ⅲ] ルカとヨハネ
(1) ルカ
① ルカ1章4節
「それによって、すでに教えを受けられた事がらが正確な事実であることを、よくわかっていただきたいと存じます。」
ルカの福音書、そして聖書全体は、神の恵みの事実についての証言。
② 使徒1章1節〜2節
「テオピロよ。私は前の書で、イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き、お選びになった使徒たちに聖霊によって命じてから、天に上げられた日のことにまで及びました。」
「前の書」とは、ルカの福音書。その内容を明示。続編・使徒の働きでは、使徒の働き1章8節、「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」との、主イエスの約束が成就して3
いく事実を証言。
ルカの福音書と使徒の働きは、切り離してはならない。一度、
両者を一気読みされたし!
(2) ヨハネ
① ヨハネ1章14節
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」
驚くべき、本当に驚くべき事実。
② ヨハネ20章28〜29節
「トマスは答えてイエスに言った。『私の主。私の神。』イエスは彼に言われた。『あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。』」
どのようにして「見ずに信じる」のか。ヨハネを含む四福音書、聖書を聖霊の導きと助けを受けて味読し続ける。
[Ⅳ] 集中と展開 ヘブル12章2節
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」
四福音書を読み、生き、死ぬ生活と生涯。各自が与えられた地域に根ざし、地域を越えて。