順天堂大学医学部樋野興夫先生の報告を心を熱くして読む

順天堂大学医学部樋野興夫先生の報告を心を熱くして読む

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第185回「がん哲学学校」
「人生の rate limiting step」〜「大きな愛をこめる」〜

淀川キリスト教病院の「秋の講演会」で「がん哲学外来 〜 もしかすると、この時のため〜」で講演する機会が与えられた。
 淀川キリスト教病院 理事長の柏木哲夫先生が、司会をして頂き大いに感激した。柏木哲夫先生とは、2012年に、『使命を生きるということ』という対談本(青海社刊)を出版し、柏木哲夫先生は、「ホスピス」という場で経験されたことを、筆者は、「がん哲学外来」で、「人生の使命」という観点からまとめた。
 淀川キリスト教病院で今後「がん哲学外来」が開設されることが決定された。人生の不思議を感ずる日々である。

新島襄記念 がん哲学外来 in 伊勢崎市民病院」に赴いた。「内村鑑三記念 メディカル・カフェ沼田 がん哲学外来」に加えての快挙であろう。「新島襄内村鑑三」を生んだ群馬にある「100年後の上毛カルタ」に追加される予感がする。

 「日中笹川医学奨学金制度30周年記念式典」に参加する機会が与えられた。日中医学協会理事長の小川秀興先生(順天堂大学 理事長)の基調報告「日中笹川医学奨学金制度 〜 30年の歩みー原点に立ち、未来へ歩む〜」を拝聴した。
  1)医学・医療に携わる人々は一喜一憂することなく
  2)悠久の歴史の中で相互に正しいことを懸命に考えるとの、言葉には、大いに感銘した。まさに「大きな愛をこめる」実践である。

「第37回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会」(会長:矢形寛埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科 教授)で、特別講演「君にわかるか“がん哲学”医療者の2つの使命 〜 暇げな風貌&偉大なるお節介 〜」の機会が与えられた。
 会長に与えられた挑発的なタイトルには緊張したが、座長として、「愛情ある核心的な質問」もして頂き、和やかな大変充実した60分の講演であった。

 京都での浪人時代、下宿でお世話になった叔父さんが、86歳で逝去された。wifeと前夜式に参列した。
 筆者にとっては、浪人時代の出会いは、「南原繁−>矢内原忠雄−>内村鑑三−>新渡戸稲造」へと導かれた。筆者にとって、まさに、「人生の rate limiting step」であった。人生の大きな川の流れの源流ともなった」。